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高温障害目立つ 今年産水陸稲収穫量  農水省が確定値

 農水省は12月8日、平成22年産水陸稲の収穫量(確定値)を取りまとめた。

 水稲の10a当たり収量は522kg、作況指数は98で、2年連続して平年(100)を下回った。
 収穫量(子実用)は847万8000tで前年産並み。うち主食用は823万9000tで前年比1%減となった。
 陸稲の作付面積(子実用)は2890haで前年産の96%、収穫量は546
0tで66%に減少した。
 今年産水稲の作柄は登熟はおおむね平年を上回る推移だったが、全もみ数が概して平年を下回ったことに加え関東・東山と中国の一部地域で白未熟粒の発
生が多かった。

 =地方別の状況=

 地方別にみると、北海道は登熟がおおむね順調だったが、全もみ数が少ないことから作況は98となった。
 東北では全もみ数がおおむね平年を下回ったものの、太平洋側では登熟が概して順調で作況は100となった。
 関東・東山と中国では登熟期間の高温により一部地域で白未熟粒などが多く発生して作況は97となった。
 その他の地方でも登熟はおおむね平年を上回ったものの、全もみ数が概して平年を下回った。

22年産水陸の全国農業地帯別10a当たり収量

 =日照不足響く=

 水稲の被害を種類別にみると、高温障害が最も大きく、被害量(減収量=t)全体の2割強に及び、次いで日照不足2割弱、風水害1割となった。
 高温障害の被害面積は98万ha、実数にして17万6000t。また日照不足は95万3000ha。
 病害は被害総量の17%で、いもち病と紋枯病が目立つ。虫害は8%で、ウンカ、ニカメイチユウ、カメムシ、その他。

22年産水陸稲の収穫量

(2010.12.09)