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12月も伸びる  外食産業売上げ

 日本フードサービス協会は外食産業の22年12月度動向調査結果を1月25日発表した。

 外食産業の売上げは全体で前年比1・9%増となり、6ヵ月連続で前年を上回った。
 「各社の積極的な販促策や新商品の投入が功を奏したとみられ、本格的な消費の回復が待たれる」という。
 全体の客数は前年比2・7%増となり、客単価は0・8%減と前年を下回ったが、前月の1・3%減よりは持ち直した。
 業態別ではファストフードの客単価が前年をわずかに下回ったものの客数が伸び、売上げは前年を3・6%上回った。
 業種別にみると、めん類は店舗数が前年比1割強の増加という出店意欲もあり、売上げも1割近く伸びた。和風は前年割れの客単価が前月よりは回復し、客数が前月に続いて伸び、売上げは5%増。洋風チェーンはクリスマス需要の商戦で客単価が伸びた。
 ファミリーレストラン業態は中華、焼肉、和風が前年を下回っているが、洋風は好調で業態全体が堅調な回復基調に移りつつある。 パブ・居酒屋業態では居酒屋の客数が前年より増えて売上げは3カ月連続で前年をクリアした。居酒屋は店舗数も3%強増えた。

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◆2年ぶりに前年上回る 外食産業の昨年売上げ


 外食産業の平成22年(1〜12月)の年間売上げは、2年ぶりに前年を上回ったと日本フードサービス協会が1月25日発表した。 会員社の全店売上げは前年を0・5%上回った。客単価は約2%減となったものの、客数が2・6%増となった結果だ。
 月別の売上げをみると、前年割れは4?6月期だけだった。特にファストフード業態が堅調で22年も全体の数値を牽引した。
 他の業態でも後半に向けて回復傾向が顕著となり、喫茶業態は第3四半期から前年を上回って、第4四半期は「その他」業態を除き全ての業態で前年を上回った。
 業態別の売上げは、ファストフードが前年比2・1%の増加となったほかは、すべて減少だが、減少幅は前年よりも縮まって、回復傾向が鮮明となった。 特に後半の特徴としては客単価の回復が見られ、ディナーレストランでは客数の2%減に対し、客単価は0・7%増となった。
 全業態トータルの店舗数はやや減少した。 業態別の売上げ減少率は▽ファミリーレストラン0・7%▽パブ・居酒屋2・8%▽ディナーレストラン1・3%▽喫茶0・2%▽その他4・5%。

(2011.01.27)