22年の外食産業は、世帯１人当たりの外食支出額は微増したが、法人交際費の減少などによって市場規模は前年比同率の23兆6450億円と推定した。

◆「飲食店」「保育園給食」伸びる

　市場全体の約８割を占める「給食主体部門」は前年比0.5％増の18兆9792億円となった。
　うち全体の６割以上を占める飲食店や宿泊施設などを含む「営業給食」は前年比0.5％増の15兆6919億円。「宿泊施設」の市場規模は不況の影響などで前年より0.5％落ち込んだが、「飲食店」市場は前年比0.7％増の12兆6996億円となった。すし店が前年比減となったほかはファストフード店などを中心に好調だった。
　学校給食や社員食堂、病院給食などを含む「集団給食」は、前年より0.4％増の３兆2873億円。学校給食は児童数の減少などで前年を下回ったが、保育園給食は園児数が増加傾向にあることから増えた。
　また、社員食堂や弁当給食も１食あたりの単価が増えたため、前年より増えた。

◆料飲部門は落ち込む

　一方「料飲主体部門」は４兆6658億円で前年より1.9％落ち込んだ。
　前年比0.6％増となった喫茶店以外は居酒屋や料亭などすべてで前年を下回った。
　持ち帰り弁当店やテイクアウト主体のファストフード店などの「料理小売業」（「弁当給食」の売上げを除く）」市場は５兆7159億円で前年より2.7％増えた。
　外食市場に「料理小売業」を加えた市場規模は前年比0.5％増の29兆3609億円となった。

（関連記事）

・【データで見る外食産業】 復興支援景気の影響受け売上げは回復基調　日本フードサービス協会　(2011.05.30)

・外食売上げ売上げ増を更新　　２月度外食産業市場(2011.03.29)

・外食の倒産３年連続６００件超の高水準(2011.02.17)