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小売価格に占める生産者受取割合は45%  農水省の青果物経費調査

 青果物の小売価格に占める生産者受取価格の割合は、平成21年度は約45%となり、前年度に比べ約2ポイント上昇した。

 農水省は食品流通価格形成調査(青果物経費調査)の21年度結果を6月14日発表した。
 流通段階別経費などを基に試算した結果は、小売価格(調査対象16品目平均)に占める生産者受取価格の割合が44・7%となって前年度比1・7ポイント上昇した。
 生産者受取価格の割合はここ3年、小幅ながら上昇しているが、その背景には原油価格の下落による流通経費割合の低下などがある。
 21年度の流通経費は1・7ポイント低下し、55・3%となった。内訳は▽集出荷団体経費19%▽卸売経費5%▽仲卸経費8%▽小売経費24%となり、それぞれ0・80・1ポイントの枠内で低下した。
 一方、各流通段階の経費の構成割合をみると、集出荷団体経費では出荷運送料が33・2%と最も大きく、仲卸経費と小売経費では給料手当が41・9%、51・3%となっている。 さらに集出荷団体をみると、青果物平均の集出荷・販売経費は5772円で、販売収入1万4533円に占める経費の割合は39・7%。

青果物の小売価格に占める各流通経費等の割合

(2011.06.16)