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3割弱が農産物輸出に意欲  日本政策金融公庫

 日本政策金融公庫の農林水産事業は6次産業化や大規模経営を展開する農業者を対象に農産物輸出に関する取り組みについて調査し、その結果を12月21日公表した。

 この調査は6次産業化や大規模経営を展開する同公庫の融資先の農業者2078先を対象に郵送アンケートと面談で実施、1003先から回答があった。
 そのうち、現在農産物輸出に取り組んでいる農業者(以下「輸出継続中の先」)は10.3%だった。また、「現在取り組んでいないが、今後取り組む計画がある」、「現在取り組んでいないが、今後は取り組みたい」(以下両者あわせて「輸出の計画・意向がある先」)はそれぞれ3.2%、22.0%で、全体の3割弱が農産物輸出に意欲を示していることがわかった。
 売上げに占める農産物輸出の割合は「輸出継続中の先」の69.2%が「1%未満」と回答し、輸出割合は低い実態にあるが、今後の意向では「輸出の計画・意向がある先」を含めて「5%以上10%未満」(28.4%)がもっとも多かった。

stat1212261101.gif◆大中華圏に期待高まる

 「輸出継続中の先」の農産物輸出の対象地域は「香港」(43.3%)がもっとも多く、次いで「台湾」「米国」(24.7%)、「中国」(23.7%)となっている。
 今後の意向も「香港」がもっとも多いが、「中国」は現在の実績を12.1ポイント上回る35.8%、「シンガポール」は同13.8ポイント増の29.2%、「輸出の計画・意向がある先」も「中国」(47.1%)、「香港」(44.5%)、「台湾」(26.5%)への割合が高いことから、大中華圏市場への期待は大きくなっている。

◆日系以外の販路開拓が鍵

 現在の販売チャネルの割合は「日系スーパー」(21.6%)、「高級レストラン(日本食)」(18.6%)、「高級スーパー(日系以外)」(17.5%)の順。今後の意向では「高級スーパー(日系以外)」、「高級デパート(日系以外)」が実績を上回っており、日系以外の販路開拓が輸出拡大の鍵になると分析している。
 農産物輸出の今後の課題として多かったのが「輸出規制・検疫制度」。また、行政や関係機関に期待する支援策では「国内での商談機会の提供」がもっとも多かった。


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