人事2024 左バナー 
左カラム_シリーズ_防除学習帖
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
左カラム:JCA160_86
240401・ニッソーグリーン マスタピース水和剤SP
FMCセンターPC:ベネビア®OD
JA全中中央SP

飼料米増産の本気度2013年12月16日

一覧へ

【森島 賢】

 農水省の来年度予算の概算要求額が決まった。
 だが、米政策の部分は確定しないで、昨年どおりの要求をした。
 減反補助金の固定部分を半額にして、飼料米補助金を増やし、飼料米生産の拡大して、主食米の生産を抑制するというのだが、そのための予算が、まだ確定していない。
 これでは、どれほど本気になって、飼料米生産を拡大しよう、というのか分からない。

 もしも、減反補助金を減らした分だけの予算を使って、飼料米を増産する、と考えているなら、それは新しい米政策の看板倒れというしかない。
 計算して考えよう。
 昨年の減反補助金の固定部分は10アール当たり1.5万円で、予算額は1613億円だった。これを半分に減らすことになっている。だから、予算額は半分になって、残りの半分の807億円だけ余る。
 この余りを使って、この余りだけで、飼料米の増産をするというのだろうか。どうなるか計算してみよう。

 飼料米増産のための補助金は、10アール当たり10.5万円と決まっている。1ha当たりでは105万円である。
 だから、増産面積は807億円割る105万円の7.7万haでしかない。米の作付面積は165万haだから、その4.7%に過ぎない。収穫量もこの割合で増えることになるが、この程度増えることは、作柄しだいで、それほど珍しいことではない。
 言い換えれば、この程度の政策の変更は、天候の変動の程度のものである。大上段に構えて政策変更などと言えるものではない。

 政府は、米政策の歴史的な転換といいたいようだが、それなら、減反奨励金の余りだけで飼料米を増産する、などと考えるのではなく、そのための抜本的な予算の充実を計らねばならない。
 そうでなければ、看板倒れといわれても、しかたがない。目先の変わった猫の目農政、と言われてもしかたがない。農村が混乱して迷惑するだけである。

 

(前回 新しい米政策が目指す競争力強化は小農切捨て

(前々回 新しい米政策は米価下落と窮迫販売を招く

(「正義派の農政論」に対するご意見・ご感想をお寄せください。コチラのお問い合わせフォームより、お願いいたします。)

重要な記事

ナガセサンバイオ右上長方形SP 20230619

最新の記事

DiSC:SP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る