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【読書の楽しみ】第7回2016年10月12日

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【浅野純次 / 石橋湛山記念財団理事】

★木村草太
『憲法という希望』 
(講談社現代新書、820円)

 憲法は空気のような存在で見た(読んだ)ことはないし、ありがたみを感じることもないかもしれません。しかし、私たちの暮らしにも深くかかわっていることをこの本で知ることができます。
 講演記録と対談(相手はNHK「クローズアップ現代」でおなじみの国谷裕子氏)から成り立っている本なので、「です」「ます」文である上に、冗談や比喩が多く憲法本にしては読みやすいです。
 立憲主義とか、夫婦別称などの人権とか、辺野古移設と地方自治とか、極めて今日的なテーマを取り上げて憲法の条文や精神を解説し、私たちがどのようにして憲法を理解し活かしていくべきかが説明されます。
 憲法第1章が天皇で始まることの意味を私は初めて本書で知りました。天皇もさることながら、国民の主権がそこでは一番のテーマなのだそうです。なるほど。憲法は無味乾燥というのは私たちの思い込みで、プロの手にかかると生き生きした憲法が現れてきます。
 国家権力の暴走を防ぐためには、国民一人ひとりが憲法をしっかり理解して声をあげていかなければならないと著者は言います。憲法全文が収録されているのも便利です。
 
★竹村公太郎
『水力発電が日本を救う』
(東洋経済新報社、1512円)
 
 今さら水力発電なんて、という人が多いでしょう。石油や天然ガスのほうが安いし、太陽光やバイオマスや風力の出番だろうと。本当にそうでしょうか。
 最初にお断りしておきますが、著者は新たに大水力発電所を作ろうと提案しているわけではありません。
 そうではなく、現存する水力発電所でも、ダムの運用方法を変えるとかダムをかさ上げするとかして水量を増やし、発電量を大幅に増やすことができる。あるいは砂防ダムなど発電していないダムに小発電機を付設する。こんな大して費用がかからない工夫で年間2兆円もの発電が可能になるというのです。
 これなら環境や住民に負荷をかけることもありません。ダムは半永久的にもつそうだし何より原料代がただです。日本には、雨や雪や山地が多いという水力発電に最高の自然があります。まさに「コロンブスの卵」的な話は結構、身近でした。原発反対の人には特に読んでほしい本です。
  
★宇野義方監修
『使ってはいけない日本語』
(KAWADE夢文庫、691円)   
 
 日本語の乱れはひどい、と思っているあなた、ではこれはなぜおかしいのでしょうか。(1)ご覧いただけましたでしょうか、(2)押しも押されぬ、(3)とんでもございません、(4)お愛想してください、(5)ご持参ください、(6)食指をそそられる、(7)どうぞご賞味ください。
 正解が半分以上あったら立派です。そんな日本語の使い方の間違いに加え、間違いではないけれど部下に使うと人間関係にヒビが入る例、あるいは冠婚葬祭での間違った使い方や若者言葉も解説されています。いちいち大変だなあと思われるかもしれませんが、本書の例くらいは知っておきたいものです。
 先ほどの質問ですが(1)はご覧くださいましたでしょうか、(2)は押しも押されもせぬ、が正しい。以下は紙面の関係で省略いたします。悪しからず。

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