2年連続で超過作付け解消 28年産米2016年10月4日
農林水産省は9月30日、28年産米の作付動向を発表した。主食用米の作付け面積は全国の生産数量目標を下回り2年連続で超過作付けが解消された。
28年産米の全国の主食用米の作付け面積は138.1万haで全国の生産数量目標140.3万haを2.2万ha下回った。
その一方で麦や飼料用米など戦略作物への転換が進み、多くの戦略作物で作付けが増えた。28年産の作付けは、麦=10.0万ha(前年差+0.1万ha)、飼料用米=9.1万ha(同+1.1万ha)、大豆=8.9万ha(同+0.3万ha)、WCS(稲発酵粗飼料)=4.1万ha(同+0.3万ha)、その他(加工用米、米粉用米など)=20.0ha(同+0.3万ha)となった。
主食用米の作付面積が生産数量目標を下回った県は36都道府県、自主的取組参考値(いわゆる"深掘り"、全国計で138.8万ha)まで下回ったのは31都府県となっている。 28年産主食用生産数量は752万tとなる見込み。今年6月末の民間在庫量は205万tだったため、7月から来年6月までの米の供給量は957万となる。
一方、需要量は761万tで来年6月末の在庫量は今年6月末よりも9万トン少ない196万t水準になる見込み。農水省によると「米の在庫量が200万tを下回れば需給は締まっているということ」という。
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