ほぼ前年同期並みで売上高は81億9700万円 東洋ライス3月期決算2017年6月5日
東洋ライス(株)(本社:東京都中央区、雑賀慶二社長)は6月1日、同社の銀座本社において2017年3月期(第56期)の決算を発表した。売上高は前年同期比0.7%減の81億9700万円だった。
精米機器関連事業部門は、米価上昇などにより精米設備投資が抑制機運の中、異物混入対策など品質向上への対応や作業効率化を急ぐ大手卸が、最新式の同社機器を導入した。
具体的には、色彩選別機の入れ替え、高性能精米機・全自動包装機など、18工場への機器導入が行われ、堅調な販売となった。
機器を入れ替えた大手卸では「他メーカーと比べ、コンパクトで使い易くメンテナンスが容易であり、ロット間の切り替えも早くロス米が少ない。また研削がない摩擦式1回精米で歩留りが良い」と評価している。
また、石抜機を他社製から入れ替えた東日本の系統卸は、「ロット間の切り替え時間が短縮され、清掃時間も大幅に削減された。最大のメリットは、石と同時に排出されるロス米が大幅に減少したこと」とコメントしている。
BG無洗米の加工量は、46万3000トンとなり、前年度の46万5000トンから微減となった。
コメ事業部門では、金芽米の生産量は5万500トンに微増(前年同期比0.1%増)、金芽ロウカット玄米の生産量は、前年度比30%増となる1300トンだった。
結果、2017年3月期の売上高は81億9700万円(前年同期比0.7%減)、経常利益は14億4600万円(同5900万円増、4.2%増)、税引前当期利益は前年度とほぼ同額の14億3800万円となった。
(写真)業績説明する雑賀慶二社長
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