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【座談会】持続可能な未来志向の改革を紡ぐ 「農」の進化に挑み続ける東京農大(1)2018年7月13日

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・「農のこころ」で豊かな人材育成
・「報徳精神」で農協人の使命を発揮
◆座談会出席者◆
高野克己・東京農業大学学長
長嶋喜満・JA神奈川県中央会・各連合会会長
白石正彦・東京農業大学名誉教授

 東京農大が一昨年の創立125周年で打ち出したさまざまな改革の取り組みが、いま着実に進んでいます。特に現場で役立つ学問をめざし、「現場の課題は現場で解決する」をモットーにJAや地方自治体、地域の企業等との連携を強め、大学建学の精神である「実学」をより深めています。高野克己学長と1973年に造園学科卒業のJA神奈川県中央会・各連合会会長の長嶋喜満氏に、東京農大の教育・研究内容の意義や実践成果、将来への展望、期待を語っていただきます。(司会=白石正彦・東京農大名誉教授)

(写真左から)高野克己・東京農業大学学長、長嶋 喜満・JA神奈川県中央会・各連合会会長、白石 正彦・東京農業大学名誉教授(写真左から)高野克己・東京農業大学学長、長嶋 喜満・JA神奈川県中央会・各連合会会長、白石 正彦・東京農業大学名誉教授

 

 白石 高野学長には、「実学」の理念に基づいた東京農大の教育・研究の理念、社会貢献、これからの東京農大のビジョン、あり方を語っていただき、また、長嶋会長からは、全国の農協や自治体で多くの卒業生が活躍している実態や、東京農大への期待、あるいは提言をいただきたいと思います。

 

高野 克己・東京農業大学学長 高野 東京農大は一昨年に創立125周年を迎え、さまざまなビジョンを打ち上げましたが、それをいま、一つひとつ実現しているところです。昨年は、バイオサイエンス学科、分子生命化学科、分子微生物学科からなる生命科学部をつくりました。この分野は、これまでは応用生物学部の中にありましたが、農学のなかで生命科学が認識され、重要性が増したことから新設しました。学部プロジェクトで既に稲わらから「バイオプラスチック」をつくる研究成果が生まれています。
 一方、東京農大の理念である実学主義に基づき、社会で現実に問題になっている課題に対応するため、地域環境科学部の中に地域創成科学科をつくりました。高齢化が進むなかで地域の再生をどう進めるか、また東日本大震災の後も大阪、群馬などで地震が相次いでいます。この危機管理をどうするかなど、重要な研究課題があります。
 東京の世田谷キャンパスには、日本と世界の食料や農業、農村問題の解決に向けた研究で、高い評価を受けている国際食料情報学部に国際食農科学科を新設しました。食文化や農業の文化を世界に発信する人材を送り出していきます。この学部の付属施設である宮古亜熱帯農場ではヤムイモのGlobal GAP(グローバル農業生産工程管理)の認証を取得しています。21世紀の、あらたな時代へ向けての東京農大の役割はますます大きくなっていると考えています。

(写真)高野 克己・東京農業大学学長

 

◆北海道ブランド生かす

 北海道のオホーツクキャンパスでは生物産業学部が活躍しています。生物産業学は東京農大が初めて学問体系を確立したものですが、学生や留学生の魅力は「北海道」ブランドにあるようです。広大な大地、隣接する豊かな漁場、国立公園の大自然など、北海道の良さ、ブランド力を前面に出した、北方圏農学科、海洋水産学科、食香粧化学科、自然資源経営学科の4学科において、北海道でしかできない学問を探求しています。おかげで多くの入学希望があります。

 

 白石 最近の学生の応募、就職の状況はどうですか。

 

 高野 農学部には、今年の4月畜産学科から名称変更した動物科学科がありますが、女性の応募者が多いのが特徴です。動物を食料として食べるのは人類の性(さが)ですが、このことをきちんと認識して入るのが東京農大の学生だと思っています。やはり、今年の4月、高度に細分化された生物・化学の専門知識を横断的に学ぶため、応用生物科学部の生物応用化学科の名称を農芸化学科に変更しました。
 今年の就職人気企業100を見ると、東京農大が主戦場とする食品関連会社が多数ランキングされています。最近3年間の学生の就職企業をこの100社にあてはめますと、実に80社に卒業生が就職しており、就職は好調といえます。本学の高度な専門性を身につける実学主義の教育研究の徹底により、就職に強い大学となっています。
 また、最近の傾向として「地域貢献したい」ということで、農協に就職を希望する学生が増えています。東京農大の建学の理念は「人物を畑に還す」です。いまさまざまな形で、卒業生が地域で活躍し、高く評価されていますが、それは127年の歴史のなかで培われたものです。地方では公務員が多く、大学でも公務員対策講座を開いていますが、毎年200人くらいが上級職で行政マンになっています。心強い限りです。地方の教員も、かつては理科と農業科の教員は半々でしたが、いまは中学校の理科の教員が増えています。東京農大で学び、母国で大学の教員や農業関係の主要なポストで役人として活躍している留学生も多くいます。

 

 白石 長嶋会長は農学部の造園学科を卒業され、どのようなことを学び、農業・農協の現場でどのように生かしてこられましたか。

 

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