JA全中の新会長に奥野氏 来月11日臨時総会で決定2015年7月3日
JA全中の次期会長に奥野長衛氏(JA三重中央会会長)の推薦が決まった。JA全中代議員の投票結果に基づき、7月2日全中の役員推薦会議が決定した。8月11日のJA全中臨時総会で正式に決定する。
JA全中会長の萬歳章会長の辞任に伴う会長選挙で、中家徹氏(JA和歌山中央会会長)と奥野氏の2名が立候補。6月23日から7月2日までJA全中代議員(251人)による投票を行った。
奥野氏(68)はJA伊勢代表理事組合長を経て、現在同JA代表理事会長およびJA三重中央会・各連合会・各県本部会長。
選挙に当たり同氏は、JA組織は全中を頂点とするピラミッド型の組織ではなく、組合員、単位JAを中心とした組織であり、「中央会は黒衣(くろこ)に徹すべき」と主張していた。
2日の推薦会議後の会見でもこのことを強調し、組織内の意思疎通をはかるため「〝百家争鳴〟。大いに議論していきたい。そのうえで、JAは組合員の意見を聞き、いかに世の中のニーズを吸収できるかが問われる」と述べた。
また政治との関係では、「東京だけでなく、各地区で、地元選出の議員と、地方における政治課題について交流していくようにしたい」と、地方重視の姿勢を示した。
(写真)記者の質問に答える奥野氏
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