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10年、20年を視野に 農業農村でくらせる社会を JA全国青年大会 盟友の力と意志を結集2016年2月17日

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 JA全青協(全国農協青年組織協議会)が主催するJA全国青年大会が2月16、17日の両日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれた。全国から青年部員約1500人が参集し、JA青年の主張、JA青年組織活動実績発表のほか、ポリシーブック発表とパネルディスカッションなどを行い、青年部活動の意義を確認した。併せてTPP(環太平洋連携協定)についての特別決議を採択。合意内容の検証と、農業者、国民に対する責任説明を果たすことを政府に求めた。

挨拶をするA全青協の天笠淳家会長 大会で、JA全青協の天笠淳家会長はTPP合意に関連して、「10年、20年先も安心して暮らせる地域社会のビジョンを描き、その先頭に立って実践していく」と決意を述べた。
 また昨年のJA全国大会の決議に青年部の「意見書」が反映されているが、このなかでは特にJAの営農・経済事業についての意見が多かったことから、「決議の実現に向けて、現場の私たちが積極的にJA経営に参画し、組合員の思いを実現するJA組織をつくり上げていこう」と呼び掛けた。
 また来賓の森山裕農水大臣は「TPPへの懸念と不安を払拭し、夢と希望をもって農業に取り組めるよう、新たな政策手法が必要。生産者の皆さん方の知恵を総動員して新時代農政を切り開いていきたい」と、青年部へエールを送った。
 JA全中の奥野長衛会長は農協法が改正され、TPPが大筋合意したことを踏まえ、「農業の将来展望を切り開くため、息の長い取り組みが求められる。『JAグループはよく頑張った』と評価されるような改革に取り組む。青年部がポリシーブックに掲げた営農経済事業改革は、JAとして積極的に支援する」と励ました。


◆全中会長賞は飛騨の清水さん

若い力と意志の結集を確認したJA全国青年大会 大会のメインであるJA青年の主張発表会では、全国6ブロックから選ばれた6人が発表。ここで目立ったのは6人のうち、4人が婿入りを含めてIターンで、農家生まれの2人もUターンだったことだ。さまざまな理由で就農しているが、共通しているのは都市生活やサラリーマン生活にない価値を求めて転職したことにある。
 審査の結果、岐阜県飛騨市神岡町の清水琢也さん(飛騨農協青年部)がJA全中会長賞(最優秀賞)を獲得した。
 青年の主張と並び、もう一つのメインであるJA青年組織活動実績発表会では、やはり6青年部が発表し、福岡県のJA糸島青年部が千石興太郎記念賞(最優秀賞)を受賞した。同青年部は生産者の高齢化でできなくなったミカンのせん定・高接ぎを請け負って産地を維持している。「今後の農業青年のあり方に一石を投じた」(審査講評)と評価された。


◆実行できるポリシーブックに

ポリシーブック発表とパネルディスカッション 2日目のポリシーブック発表大会は今年から取り入れた企画。北海道のJA新はこだて青年部と静岡県のJA静岡青壮年連盟、それに宮城県農協青年連盟がそれぞれ単協、県域でのポリシーブックの取り組みについて報告し、パネルディスカッションした。
 この中で焦点になったのは、「なんのためにポリシーブックをつくるのか」という問題意識が明確でなく、また部員に共有されていなかったことだった。このためせっかく作成しても実行されず、「絵に描いた餅」になってしまったところが多い。
 そこで、JA新はこだて青年部は、各地区が確実に取り組むことができる課題だけを取り上げ、実行のためのプロセス(PDCAサイクル、5W1H)で検証し、全地区で課題解決に向けた体制を整えた。
 静岡青壮年連盟は、県版のポリシーブック検証のため、「3年後にありたい姿」への指針として、連盟の3か年計画と連動させた。作成にあたって、「全盟友意向調査」を行った。
 宮城県農協青年連盟は、事務局としての役割を報告。「作りっぱなし」を防ぐため総括評価表を作成した。PDCAサイクルを取り入れた1枚もののシートで、忙しい盟友に一目でわかるよう工夫した。


◆TPPで特別決議

全員が「君と」を合唱 大会は最後に大会宣言とTPP大筋合意に対する特別決議を採択した。特別決議では、「国や政府が描いている日本農業の姿とわれわれ家族農業を中心とした若手農業者の思い描く未来とは大きな隔たりがある」と、国の農政を分析。そのうえで「われわれは今一度、国や政府に対して(TPP)合意内容を検証し、農業者や国民に対して、国会決議との整合性を踏まえながら、正確かつ丁寧に説明責任を果たすことを強く求める」としている。
 このほか、27年度JA青年組織手づくり看板全国コンクールで最優秀賞を受賞した東京都JA東京あおばが表彰された。


◆会長候補に善積氏ー熊本県農協青壮年部協議会会長

立候補した善積智晃・熊本県農協青壮年部協議会会長 大会では平成28年度JA全青協会長に立候補した善積智晃・熊本県農協青壮年部協議会会長=写真=が紹介された。
 今月4日までの立候補受付で善積氏以外の立候補がなかった。28年度会長の選任は3月16日のJA全青協臨時総会で選任となる。5月の通常総会後、新執行部が発足する。
 善積氏は「5年、10年後を踏まえ、組織の力で今やるべきことをやっていく。盟友一人ひとりが自らの役割を自覚し、夢のある農業、農村の構築へ、力と意志の結集を」と呼び掛けた。

◇   ◇

 JA青年の主張、JA青年組織活動実績発表者および発表JAは次の通り。
 【JA青年の主張】
▽農と 食と 体験と」鈴木真一郎(山形県さがえ西村山農協青年部)▽「農業が私を救ってくれました」鈴木孝臣(東京都東京中央農協砧地区青壮年部)▽「超限界集落の中心で、魅力ある農業をさけぶ」清水琢也(最優秀賞・岐阜県飛騨農協青年部)▽「稼げる農業~ZEROから世界へ~」相澤正之(ならけんJAならけん青壮年部)▽「私の目指す農業の未来」中西啓(岡山県JAつやま青壮年部)▽「『夢』をみるから人生は輝く」岩隈研司(福岡県JA粕屋青年部)
 【JA青年組織活動実績発表】
 ▽「未来への種まき」(北海道夕張市農協青年部)▽「こいで! もいで!食べよう!! えだまめ収穫大作戦」(新潟県JA越後中央青壮年連盟)▽「これが俺たちの商品だ~ポリシーブックの取り組み~」(愛知県JA西三河青年部)▽「食と職の壁~私たちの使命~」(兵庫県JA兵庫六甲西神戸農業経営者協議会岩岡青年部)▽「Howl of the wolf』~1人の意識改革が組織を変える~」(広島県三次農協青壮年連盟)▽『未来への懸け橋」(最優秀賞・福岡県JA糸島青年部)。
(写真)挨拶をするA全青協の天笠淳家会長、若い力と意志の結集を確認したJA全国青年大会、ポリシーブック発表とパネルディスカッション、全員が「君と」を合唱

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