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高齢化社会で助けあいの力が求められる JA助けあい組織全国交流集会・JA健康寿命100歳サミット2016年11月11日

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 JA全中とJA高齢者福祉ネットワークは、11月10日と11日、東京都内で平成28年度JA助けあい組織全国交流集会・JA健康寿命100歳サミットを開いた。JA助けあい組織の役員やJA健康寿命100歳プロジェクト担当のJA・中央会・連合会の役職員など約120人が参加した。

全国交流集会挨拶を行う緒方JA高齢者福祉ネットワーク会長

 JA高齢者福祉ネットワーク・緒方義範会長が開会の挨拶を行い「日本は超高齢化が進んでおり、この大きな課題に対し、地域の支え合い、助けあいの力が強く求められてる。地域にはいろんなボランティア組織や団体がありますが、特にJA助けあい組織やJA女性組織への期待は高く、できる範囲で福祉社会を担うことが重要だと考えている」と話した。

◆高齢者の質に合わせ、マンネリ回避

報告を行うJA全中の今井次長 JA全中の組合員・くらしの対策推進部・今井準幸次長が「JA助けあい組織活動の現状と今後の課題について~今後、助けあい組織・活動はどうあるべきか~」を報告した。
 高齢者のグループ活動の参加状況を平成5年から25年まで10年単位で調査した結果、健康活動が伸びており、高齢者の質が変わってきていると指摘。質が変わるとやる事も変わるとして、活動のマンネリ化回避を呼びかけた。
 また、60歳以上の男女の高齢者への意識調査で「手助けをしようとしているが参加していない」人が多いことをあげ、団塊世代をどう組織に取り込めるかが今後の鍵となると話した。
 JA女性組織の活動現状は昭和30年代をピークに減少しているが、助けあい組織は昨年度に比べ、組織設置が5JAで増加。さらに会員は女性が微増で、男性は1000人の増加だったことをあげ、今後、分離独立の必要性が生じた場合は双方の組織がより強化されるような再編を目指す必要があると話した。
 またJA助けあい組織のミニデイサービス、認知症予防教室などの活動は、今後地域支援事業の大切な柱となっていくと指摘。
 地域支援事業では住民主体の生活支援サービスの展開がほとんどないため、もっとこれを大切にし、展開していきたいと話した。
 このほか、介護の将来像「地域包括ケアシステム」の中で柱になるのは生活支援・介護予防と指摘。ボランティア活動をどのように関与させていくか、また活動報告書は公的機関にPRすべきといった改善等について報告した。

◆「したい、やりたい」参加意欲が地域で根付く

JAあずみくらしのあんしんネットワークの池田理事長 事例報告では、NPO法人JAあづみくらしの助け合いネットワークあんしん・池田陽子理事長が「"あんしん"の地域を支える助け合いの取り組み」で話した。JAの職員として生活指導員や女性部の事務局など組織に関わる仕事をしてきた池田氏は現在、平成25年4月に設立したNPO法人の理事長として地域で"あんしん"して生き活きと暮らし続ける里づくりを目指している。現在の組織運営に至るまでの間、JA職員としての学びが彼女の中で生きている。
 部員が少ない、活動が継続しないという課題に向きあい、解決のためには「学ぶことしかない」と気づいた。「学びの中から、参加者の意識がどう変えられるかがポイント」だという。
 生きがいづくり、そして学びの繰り返しの中で、最初は家庭菜園から始まった活動が直売所につながり、活動資金を自分たちの手で作りだすことができた。そこからまた次の活動へと資金を運用し、移動購買車の学びのために訪れた神奈川県の福祉クラブ生協とは、その後、共同購入の野菜を出荷するなど、「したい、やりたい」という気持ちから、組織の活動が広がっていった経緯を話した。
 さらには部員の高齢化に合わせ、朗読ボランティアや心身機能活性療法指導士の会などが誕生した。
 池田氏は、組織の活動を「わたしはどういう暮らしがしたいか」と常に自分や周囲に問いかけ、他人事としてではなく自分自身のこととして考えてきたという。そして「生きがいをもって健康で幸せに老いていきたい」と思い至った。
 また協同組合運動の原点に戻り、「農業協同組合は運動だから、活動の方向は点が線になり継続していく運動でなければならない」とし、その先に地域がより豊かになるための事業があるのだと語った。「組織あっての活動ではなく、一人ひとりの『活動に参加したい』という意欲が重要。安心して暮らせる地域は誰かに作ってもらうのではなく、自分の手で作っていくもので、もちろん資金も自らの手で作っていくもの」だと話した。
 活動に活気を取り入れ、地域社会の中で通用する組織として活動してほしいという願いから、活動内容をコンテストに応募した。その結果、様々な賞を受賞し、現在では大学生が訪れ、卒業論文のための学びの場にもなっている。
 同氏は最後に、「まず一歩足を踏み出す事」と「勇気をもって提言すること。自分の思ったことを言葉に出していくこと。すると周囲に変化が起きる。否定的な意見も出てくる。それでもひたすら、出てくる課題を勇気をもってやり続け、人に何を言われても、言葉にし続けることだ」と活動のポイントを強調した。

 開催2日目にはさわやか福祉財団・清水肇子理事長による記念講演。「地域住民が主体となった支え合いのまちづくりとJAグループに期待すること」などが行われた。また昼食には第6回100歳弁当コンテストで「すばらしいで賞」を受賞したJA大阪南の「腹ペコ父ちゃんとおしゃべり母ちゃんの畑 DE ランチ」の弁当がホテルの調理で配られた。

 100歳弁当コンテストの記事はこちらから。

(写真)全国交流集会、挨拶を行う緒方JA高齢者福祉ネットワーク会長、報告を行うJA全中の今井次長、JAあずみくらしのあんしんネットワークの池田理事長

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