農家の所得が増加 家の光2016年家計調査2017年10月3日
農家世帯の総収入額、可処分所得が増加し、家計支出額も増えている。家の光協会はこのほど、2016年の農家の家計実態調査の結果をまとめた。調査協力者全体では総収入額、可処分所得共に減少しているなかで、農家世帯だけが増加するという際立った特徴が見られる。
調査は、JA全国女性組織協議会会員、家の光協会の各種セミナー参加者、家の光家計簿ソフト登録者、2015年の調査協力者を対象に、272票を集計した。その結果、全体では総収入額620万円で、前回より10万円以上減少。可処分所得は476万円で5万円弱減った。一方で家計支出額は6万円増えており、全体に家計が苦しくなっていることが推測される。
しかし、農家世帯に限ってみると、総収入額は893万円で前回より25万円増えた。可処分所得も572万円で10万円近く増加した。農家世帯における農業収入(現金収入)は462万円で、前回より65万円増えている。年代別に農業収入をみると、全体で70歳以上の世帯で30万円以上増加している。直売所などへの出荷がこの世代の現金収入を増やし、農家世帯全体の農業収入を引き上げているとみることができそうだ。
一方、家計支出額は農家世帯、非農家世帯ともに増えた。全体の支出額は315万円で、前回よりやや増えた。世代別では40代で大きく増え、70歳以上でもやや増加。39歳以下、50代、60代の各世代はいずれも前回を下回った。教育費のかかる40代の家計がより厳しくなっていることが伺える。
なお、自家生産物は、7割強が活用し、そのうち約6割が毎日食卓にのせている。このなかで農家世帯は95.8%が活用している。
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日