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2018.03.01 
JA全国青年大会「今こそ協同の力」発揮を一覧へ

・ポリシーブック実践へ決意

 第64回JA全国青年大会が2月26、27日、東京都内で開かれた。約1500人の盟友が2日間にわたり、青年の主張、JA青年組織活動実績発表などで交流を深めた。今年の大会のスローガンは「今こそ協同の底力!さあ俺たちの時代を始めよう」。とりわけ7年前から、JA青年部が組織を挙げて全国で取り組んでいるポリシーブックの実践を確認し、一層の充実と、実効あるものにするための方策で意見交換した。青年の主張ではJAならけん青壮年部の吉田宜史さんが最優秀賞に、またJA青年組織活動実践発表では、静岡県JAとぴあ浜松青壮年部が千石興太郎記念賞を受賞した。最後に大会宣言で「JA運動の先頭に立ち、協同の底力を発揮し、日本農業の発展させなければならない」と決意を固めた。

 大会では、主催者であるJA全青協(全国農協青年組織協議会)の飯野芳彦会長が、特に代々引き継がれてきた日本の農地のもたらす豊かさを強調し、「それを国民のみなさんと分かち合うには、青年部が行っている地域貢献、食農教育活動の草の根運動が欠かせない。それが地域発展につながる。これは農政や社会情勢が変わっても不変だ。農地の富は、先人の蓄積であり、今の農地への施しは未来への蓄積である。次の世代へ引き継ぐため青年部の意志結集をはかろう」と、決意を述べた。

ポリシーブック実践へ決意を固めた第64回JA全国青年大会(写真)ポリシーブック実践へ決意を固めた第64回JA全国青年大会

 

全中会長賞受賞の吉田宜史さん(JAならけん) 来賓の上月良祐・農林水産大臣政務官は、「青年とは単なる年齢ではなく、心の中の年齢である。いつまでも熱いものを持ち続けて欲しい。苦しいときほど、協同の力が試される。JAの底力を見せ、日本農業にJAは不可欠だということ示し、存在感を示して欲しい」とエールを送った。
 また、JA全中の中家徹会長は「世代交代期を迎え、円滑に引き継げるようJA自己改革成し遂げなくてはならない。また自給率が低下しているが、あらためて食料の安全保障の観点から、青年部のみなさんと一緒に、日本の農業の未来を切りひらいていきたい」と、呼びかけた。

 

(写真)全中会長賞受賞の吉田宜史さん(JAならけん)

 

千石興太郎記念賞受賞のJAとぴあ浜松青壮年部 青年の主張でJA全中会長賞を受賞したJAならけん青壮年部の吉田さんは「柿と共に~産地ファースト 品質が信頼を、信頼が未来を創る~」で発表。大阪の中央卸売市場の荷受会社で体得した流通・販売の経験をもとに、青年部がリードし、所属するJAならけん柿選果場の柿部会を動かし、西吉野の柿のブランドを確立した。「相反する生産量と品質の問題を洗い直し、日本一の柿産地づくりを達成した」として評価された。

(写真)千石興太郎記念賞受賞のJAとぴあ浜松青壮年部

 

次期会長立候補の大山雅行氏 また、千石興太郎記念賞を受賞したJAとぴあ浜松青壮年部は「ミッション:江戸時代のホウキを再現せよ」で中村雅俊さんが発表した。浜松は昔、ホウキづくりが盛んだった。農業体験の「あぐり探検隊」と遊休農地解消を狙ったもので、ホウキ草の栽培から始めた。「昔のホウキという、ちょっとしたアイデアで、おもしろいことに取り組める例を示した」ことが注目された。
 このほか、「手づくり看板全国コンクール」では最優秀賞を受賞した宮城県JAみやぎ仙南川崎地区青年部、アート部門賞を受賞した石川県JA白山青壮年部蝶屋支部がそれぞれ表彰された。
 2日目に行われたポリシーブックについてのディスカッションでは、昨年、作成した青森県のJA十和田おいらせの報告をもとに意見交換した。特にポリシーブックとJA改革について「戦うツールであり、意見交換のツールである」、「改革の意識で段差のあるJA職員と組合員を繋ぐ手段である」、「もっと尖った内容にしたい」などの意見があった。また「自分たちでできることとできないこと、できないことはJAや行政に働きかけるという役割が明確になり、運動の方向が見えた」などの意見もあり、作成から7年経過し、ポリシ-ブックが青年部活動のなかに、定着しつつある状況がうかがえた。

(写真)次期会長立候補の大山雅行氏

 
 
次期会長候補に2人
次期会長立候補の水野喜徳氏 なお、大会では平成30年度JA全青協会長立候補者の決意表明があり、大山雅行氏(宮崎県農協青年組織協議会委員長・JAこばやし青年部)と水野喜徳氏(全国農協青年組織協議会副会長・群馬県JAあがつま青年部)の両氏がそれぞれ所信を述べた。

 

 【大会宣言(要旨)】
 自己改革においては、平成30年度が第27回全国大会決議の実践最終年度となる。また政府の農協改革集中推進期限である平成31年5月も迫ってきている。若手農業者が夢を描ける地域の未来のため、自ら改革を着実に実践する必要がある。
 我々農業者は厳しい状況を一致団結して打開していかなくてはならない。食の安全のため、そして次世代へ農業を繋いで行くためにも、ポリシーブックの取り組みがさらに重要になる。一人ではできないことであっても、6万盟友がポリシーブックを礎に集うことにより大きな課題にも立ち向かっていける。
 「今こそ協同の底力!」。我々が今、すべきことは、盟友一人一人が地域の担い手であることを自覚し、JA運動の先頭に立ち、国民との相互理解を図ることである。そして我々自身が日本農業を繋ぎ、発展させていかなければならない。さあ俺たちの次代を始めよう。もう一度協同の原点に立ち返り、進んでいこう!。以上、宣言する。

(写真)次期会長立候補の水野喜徳氏

 

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