12名の施肥マスター誕生 JA全農ひろしま2018年3月9日
・独自の資格で人材育成へ
JA全農ひろしまは3月8日、JA施肥マスター12名を新たに認定した。これにより同マスター認定者は延べ85名(12JA)となった。
「JA施肥マスター資格認証制度」はJA全農ひろしまが2011年から独自に設けた資格認証制度。県内農産物の生産振興と県域の営農指導体制強化が狙いだ。すでに先月27日、広島市内で認定証授与式が行われたが、その後の土壌分析や施肥設計などの研修を受けて試験に合格したJAの営農指導員12名を正式なマスターとして認定した。
JA施肥マスターは、土壌分析や生育診断などのデータにもとづいた専門的な施肥指導に加え、地域の中核的な指導員としての役割を果たし、マスター間のネットワークを活かした県域の施肥に関する課題解決にも取り組む。
(写真)水永県本部長から認定証を受け取るマスター認定者
近年では、生産・資材・販売を一貫してサポートする「パッケージ品目」の提案をすすめており、ミニトマト「アンジェレ」や「こどもピーマン」の面積拡大など意欲的な取り組みも行われている。今後は新たに農業ICTを活用したトータルコスト低減に取り組む計画で、マスター認定者にはICTの導入や普及も担っていくことが期待されている。
(写真)使命感を胸に新たに選ばれた12名のマスター
先月行われた認定証授与式では、同マスターの活動報告や資格認証講習会の内容などを報告した後、水永祐治県本部長からマスター認定者1人ひとりに認定証を手渡した。水永県本部長は「JA自己改革の本命である農家所得向上には、収量向上と品質安定が必須。加えて施肥マスターの皆さんには新たな技術の普及も担ってほしい」と期待を寄せた。
認定されたうちの一人、JA広島中央の進藤光氏は「講習会で得た知識や経験を活かし、個々の農家や圃場に合わせた指導をしていきたい」と抱負を語った。
全農ひろしまでは、今後も継続的な研究会や研鑽の場を設け、さらなるスキルアップや連携を後押ししていく考えだ。
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