JA全農 香港に輸出拠点を開設2018年4月26日
・長澤会長も出席し記念式典
JA全農と全農インターナショナルは4月23日、香港に子会社の全農國際香港有限会社(日本語名は全農インターナショナル香港)を設立した。同社は全農香港事務所を併設する。この拠点開設の記念式典が25日、香港のホテルで行われた。
全農グループはこれまで、米国、英国、シンガポールに輸出拠点を設置し、それら地域での輸出拡大に取り組んできたが、この3拠点に加えて、香港、台湾、タイ、中国の4ヶ所に海外拠点を設置するための検討を行ってきた。今回の香港での子会社設立はその一環であり、香港へのさらなる輸出拡大に向けて、産地からリテールまでつながるサプライチェーンを構築することがねらいだ。
香港はわが国農林水産物、食品の最大の輸出先で、2017年の輸出総額8071億円の約4分の1の1877億円を占めている。香港の輸入総額に占める日本産の割合は約2%で、今後もわが国からの輸出がさらに拡大する可能性がある。
25日の記念式典には、宮腰光寛総理大臣補佐官、松田邦紀在香港日本国総領事館大使兼総領事、香港政府関係者、JA全農の取引先などが出席した。JA全農からは長澤豊会長、岩城晴哉専務、戸井和久チーフオフィサー、香港側からは香港立法会のトミー・チャン氏など香港政府関係者らが出席した。
式典では挨拶に立った長澤会長は、香港の人々が日本の文化に愛着を持ち、日本産の農畜産物や加工品などを世界で最も多く輸入してくれていることに感謝の意を表しながら、新しい事務所が香港や同地を訪れる広東やマカオの多くの人々に、より新鮮でバラエティに富んだ日本の食材を安定的かつ廉価で供給できる拠点になるとし、開設の意義を強調した。
そして、日本政府が掲げる2019年までに農林水産物と食品の輸出額を1兆円とする目標達成に向けた取り組みの一つが、今回の香港事務所開設であると述べ、今後の発展に期待を寄せた。
(写真)会場で行われた鏡開き(上)、記念式典であいさつを行う長澤JA全農会長(下)
(写真をクリックすると大きな写真が表示されます。)
(関連記事)
・営農管理システム「Z-GIS」が運用開始 JA全農(18.04.24)
・海外ネットワークで飼料原料を安定調達 JA全農(18.04.02)
・元イオングループの寺嶋氏を登用 JA全農(18.03.29)
・実需者ニーズふまえ販売力強化-JA全農30年度事業計画(18.03.27)
・英国醸造所へ国産酒米を納入 JA全農(18.03.22)
・戸井チーフオフィサーが講演 JA国産農畜産物商談会(18.03.16)
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日