平均売上高2億8000万円 農業法人実態調査2013年6月12日
日本農業法人協会は6月7日、平成24年度の農業法人実態調査結果を公表した。
今回の調査は24年9月~12月にかけて、全国の1722法人を対象に実施。約半数となる878の回答を得た。回答した法人の7割は、生産だけでなく、直売、加工、観光などの多角経営に取り組んでいた。
経営者の平均年齢は56.7歳。世代別で最も多いのは60代だった。
正社員、パートなど常勤の従業員数は平均19.2人で、100人以上の雇用も全体の1.7%(約15件)あった。
年間売上高の平均は2億8714万円で3年連続の前年比増。これを主な経営作物別にみると、キノコが3億6332万円でもっとも大きく、全体の7割以上が1億円以上だった。次いで穀類・イモ・豆・工芸作物2億845万円、野菜2億528万円と続く。稲作はもっとも低く8475万円で、全体の8割近くが1億円未満。稲作の平均経営規模は42.9haだった。
回答した878法人のうち、JAの組合員となっていたのは477(54%)。このうち、経営者が組合員になっていたのは248で、役員は42人。法人として組合員になっていたのは354だった。
また、経営課題などの相談先については、1位が税理士・会計士で76.4%と圧倒的に多く、次いで普及指導員23.3%、取引先金融機関19.6%、農業会議17.1%となり、5位がJAで16.2%。
この調査結果は『農業法人白書』としてまとめられ、同協会で販売している。白書は2500円、白書とは異なる統計表の冊子とCD-ROMはセットで1万2000円(ともに税込み)。詳しくは日本農業法人協会ホームページで。
(関連記事)
・11月に「ファーマーズ&キッズフェスタ2013」(2013.05.29)
・消費者の共感と感動を得よう JAバンク栃木が6次産業化でセミナー(2013.01.21)
・都会の子どもたちに食と農の魅力伝える ファーマーズ&キッズフェスタが盛況(2012.11.12)
・法人の7割が多角経営 平均売上高2億円超 農業法人協会の調査(2012.08.14)
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日