銀座でTPPの危険性訴え JA東京中央会など2013年6月17日
JAの青年部が中心となってTPP反対の全国一斉街頭アピール活動を行った6月15日、東京ではJA東京中央会、都青協、東京女性協のメンバーらが道行く人にチラシ入りのティッシュペーパーなどを配り「TPPのことを知っていますか。一緒に考えましょう」などと訴えた。
銀座2丁目の交通会館近くで午前11時からアピール。のぼりを立て約50人が参加した。
村野弘一・JA東京中央会会長は「政府は7月下旬の参加に向けて動いているが、まだまだ国民のみなさんがTPPについて知らない。こんな大事なことを理解していないなかで進むことに大変な憤りを感じている」と話した。
とくに農産物の関税撤廃だけの問題ではなく、国民皆保険制度の崩壊につながりかねない規制緩和や、アメリカの一企業が日本の国そのものを訴えることができるISD条項など「大変な懸念材料がある。これは日本を救うのではなく、歴史や文化を壊す協定であることを知ってほしい」と強調した。
都青協の嶋田伊佐央委員長は「TPPの実像をみなさんに知っていただきたい。一緒に考えていただきたい。農業の問題に矮小化されている。国民の利益がどうなるのか知っていただくことがいちばんだと思う。人口の多い地域ということから、たくさんの人と直接ふれ合えることは利点だと思う」と話した。
また、東京女性協の鵜野美代子会長は「農家だけではなく医療や教育などいろいろな分野の人ともっと運動を広げていきたい。東京の農家は消費者が近くにいるといわれるが、東京も広い。TPPの影響はあると思います」などと訴えていた。
(写真)
上:JA東京中央会の村野弘一会長
下:JR有楽町駅前(銀座通り)でTPP反対を訴えるJA東京中央会、青年部、女性部ら。赤いジャンパーを着ているのは、(左から)嶋田・都青協委員長、鵜野・東京女性協会長、村野・東京中央会会長
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