福島の子供の甲状腺調査、中間報告2013年7月11日
平成25年春から生活クラブ連合会と各単協は、放射能による子どもたちの健康への影響について、福島と他地域を比較するための「甲状腺検査」の活動に取り組んでいる。6月27日、その中間報告がまとまった。
福島県の甲状腺検査については、検診の目的や方法、検診を受けた子供や保護者に対する情報公開について納得の得られる状況ではない。そのため生活クラブ連合会は、放射能の健康への影響を知るために、市民として独自に取り組む必要があると判断したという。
これを受けて各会員単協は、24年秋から甲状腺検査の学習会を開催するとともに、地域の医療機関への協力依頼を進め、600人規模の検査活動を進めた。
その結果、嚢胞や結節の有無において、福島の子どもの所見率が他地域に比べて明らかに高いというデータは得られなかった。これについては年齢分布、男女比などの影響、また医師によれば大規模な検診の場合は検査精度が荒くなるといった問題もあり、単純比較は難しいとした。しかし、だからこそ、一定の検査規模で、少なくとも数年間は検査活動を継続する必要性が見えてきた、としている。
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