霞ヶ浦で外来二枚貝の生息拡大 農環研2014年1月24日
農業環境技術研究所(農環研)は、2018年までに霞ヶ浦(茨城県)の湖岸全域に特定外来生物カワヒバリガイの分布が広がるとの予測を発表した。
カワヒバリガイは中国・朝鮮半島を原産とする付着性の二枚貝だ。水路などに張り付いて発生しパイプなどを防ぐため、通水障害や悪臭などの被害をおよぼす。すでに利根川下流域では広範囲に分布が広がり、一部地域では被害が報告されている。
農環研では、早い段階で対策を打つためには水源地域での生息状況を把握する必要があるとして、06年と12年に霞ヶ浦湖岸を調査した。その結果、06年時には湖岸の45.6%にしか生息していなかったが、12年時には83.2%にまで拡大していた。これにより、18年までには湖岸の99%以上で定着すると予測した。また、12年調査時に採集した個体数は06年に比べて3.8倍へと増えており、急速に生息地が拡大するとともに、個体数も増えていることがわかった。
霞ヶ浦の水は茨城県南部を中心に幅広い範囲で利用されており、今後は未生息地への新たな侵入を防ぐ対策が求められる。農水省では被害の軽減や未然防止のための「カワヒバリガイ被害対策マニュアル」を公開しているが、農環研ではさらなる侵入防止に貢献するため、広範囲な分布拡大予測を行う考えだ。
(写真)
霞ヶ浦湖岸に生息するカワヒバリガイ
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日
-
宮崎県から届いた春の旬野菜やマンゴーが好評「JA共済マルシェ」開催2024年4月25日
-
果実にあてるだけで糖度を測定 光センサーシリーズに「オレンジ」登場 アタゴ2024年4月25日
-
センチュウ防除効果と軽量化を実現「ビーラム プライムフロアブル」発売 バイエル2024年4月25日