答申に向け農業WGが会合 規制改革会議2014年6月12日
政府の規制改革会議は6月12日、農業ワーキンググループ(WG)会合を開き、13日にもまとめる農業改革についての答申案を議論した。
会合では規制改革担当の稲田朋美大臣が次のようにあいさつした。会合には後藤田正純副大臣も出席した。
【稲田大臣あいさつ】
農業の規制改革事項について会議としての答申をまとめる段階に来ている。
規制改革会議から農業改革に関する意見を発表して以来、世間の関心も強く国会をはじめメディア等でさまざまな議論や報道がなされた。
昨日も自民党の政調合同会議で議論があり、いろいろな意見が出た。(私は)規制改革会議としてはやはり単協の力を強くする、農業者の力を強くする、所得を上げる、日本の農業を強くする、そして若い方が農業にどんどん参画していただくという観点からこの改革を提案していると申し上げてきた。
中央会も中央会自身を廃止するなどという極端なことを言っているわけではまったくなく、中央会制度という昭和29年にできて60年も経ち、その法律のなかで強力な指導権限や監査権限、独禁法の適用除外や、そういったことを規定している法人であることが、果たして今の(課題の)単協を強くするということについて阻害要因にもなっているのではないか、という観点から抜本的に見直しましょうという提言をしている、と(説明した)。
農業委員会についても1割しか選挙していない、そして農地解放のあとにいっぱい農地を小作の方々に渡していくという時代からは変わって、農地中間管理機構しかり、バイパスのほうが主流になってきている時代において農業委員会というものを抜本的に考え直す時期が来ているのではないかというような観点から農業委員会、農業生産法人、農協という3本の改革を一緒に、しかも本質的な、今までの固定概念にとらわれない議論をしていこうということで提案をしているところ。
精力的に視察などをしていただいたおかげでこういう骨太の提案ができたと思っている。今回の農業改革はラストチャンスであると思っている。魅力ある農業、農業の成長産業化に資する観点で活発な議論をいただきたい。
◇ ◇
会合後、この日の議論内容は一切明らかにできないと事務局は説明した。規制改革会議は13日に安倍総理に答申する予定。
(関連記事)
・【農協改革】中央会制度は維持を強調 自民党 (14.06.11)
・【農協改革】JAグループに自己改革要請 自民とりまとめ(2014.06.10)
・全中つぶしの暴論(2014.06.09)
・【農協改革】自らの意思で改革実践 萬歳会長(2014.06.06)
・【農協改革】攻撃はねのけ自ら改革 JA全中(2014.06.03)
・【特別寄稿】"農協改革"ついに本丸へ 福間莞爾・総合JA研究会主宰 (14.05.30)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日