エルニーニョ 農作物の被害対策呼びかけ2014年6月12日
農水省は6月10日、気象庁がエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと発表したことをうけ、農業の被害防止に向けた注意喚起を各都道府県に通達した。
気象庁は6月10日、「夏には5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い」との監視速報を出した。
エルニーニョ現象とは、太平洋東部の赤道付近の海面温度が平年より高い状態が続くことで、この現象が起きると世界規模での異常気象が起こるとされている。5月には、農研機構と海洋研究開発機構が、過去のデータを元にこの現象による世界的な穀物の豊凶を実証したと発表している(※関連記事参照)。
気象庁はエルニーニョ現象発生時の6?8月の天候の特徴として、
▽平均気温は北日本、東日本、西日本で低い
▽降水量は、北日本太平洋側と西日本日本海側で多い
▽日照時間は、北日本・西日本大平洋側、沖縄・奄美で少ない
としており、農水省では今後の農作物の被害防止に向けて、3月27日に改訂版を公表した「農業技術の基本指針」を踏まえて万全を期すことを各都道府県に通知。
今後、低温・長雨などが続く場合には、別途被害防止に向けた技術指導通知を出す予定だ。
(関連記事)
・5月22日付「エルニーニョで米収量減る 豊凶予測が正確に」(2014.05.22)
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・新しい食品市場の創出に NPO植物工場研究会・古在豊樹理事長に聞く(2013.08.09)
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