新たな食料・農業・農村基本計画を答申2015年3月26日
食農審議会が農相に
農水省の食料・農業・農村政策審議会は3月24日、平成37年度にカロリーベース食料自給率を現在の39%から45%に引き上げることを目標とした新たな食料・農業・農村基本計画を審議会として了承し生源寺眞一会長(名大大学院教授)が林芳正農相に答申した。
昨年1月に諮問を受けた。新基本計画では食料自給率目標は実現可能性を考慮して設定した。生産額ベースでは65%を73%(平成37年)に引き上げることを目標とした。また、食料の潜在生産能力を示す食料自給力指標を初めて公表した。栄養バランスを一定程度考えて主要穀物を作付けした試算では、1人1日あたり約1500kcalで必要エネルギー量(2147kcal)の約7割にとどまることが示された。
審議会で新基本計画を議論してきた企画部会の中嶋康博部会長(東大大学院教授)は、食料の安定供給について総合的な検討ができたことや、人口減少社会をむかえたなかでの農業・農村の活性化対策などを打ち出せたと話した。また、農業政策の安定性が必要だと述べた。
答申を受けとった林農相は「新基本計画に基づき総力で施策の改革を進め、とくに若い方々が希望を持っていただけるように、強い農業、美しく活力ある農村を実現していきたいと覚悟を決めている。食料・農業・農村に関する政策は国民生活に密接に関わる分野。国民の理解と支持を得ることに意を尽くしていきたい」などと語った。
(写真)
林農相(右)と生源寺眞一会長
(関連記事)
・食料自給率目標 カロリーベース45% 農水省が基本計画原案(2015.03.19)
・【JA 人と事業2014】八木岡努代表理事組合長・JA水戸(茨城県) JA出資法人で営農支援(2015.03.16)
・食料自給力を指標化 新基本計画骨子示す 農水省(2015.02.27)
・エサ米給餌量19kgから39.6kgに 生活クラブの豚(2015.01.16)
・(91)今こそ吟味したい農政公約(2014.12.16)
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日