生協の「見守り協定」45%の市町村と締結2015年10月29日
全国の生協では、宅配や夕食宅配を活用し、自治体などとの「地域見守り協定」の締結を進めているが、全市町村の45%にあたる市町村と締結していることが日本生協連の調査で分かった。
生協の宅配や夕食宅配には、全国で1000万世帯以上が登録しており、毎週同じ曜日(夕食宅配では週5日)の同じ時間に、同じ担当者が商品を届けている。各地の生協は地域を良く知り、組合員や高齢者と直接会う機会が多いという特長を生かし、自治体などとの「地域見守り協定」の締結を進めている。
これは担当者が配達の際、組合員や地域の高齢者などの異変に気付いた場合、事前に取り決めた連絡先に速やかに連絡・通報を行うというもの。
この生協の「地域見守り協定」(地域・職域・福祉生協計)は2015年10月現在、全国45都道府県内の自治体・社会福祉協議会などとの問で締結され、締結市区町村数は783と全市区町村(1741)の45%に当たる。
また、青森県、宮城県、茨城県、千葉県、鳥取県の5県では県内全ての市町村と締結している。
■通報だけでなく、救護や消費者被害を防いだ事例も
具体的には、「宅配時に、庭で倒れている組合員を発見し救急車を手配した」「定期訪問時と再訪問時に応答が無く、自治体に通報した」などの事例が報告されている。
また、通報だけでなく、「認知症で道に迷っている方をデイサービスまでお送りした」(みやぎ生協)、「用水路に転落した高齢の女性を、近所の方と協力して救出した」(コープこうべ)、「訪問販売業者の居座りでお困りになっていた高齢の組合員に寄り添った」(コープぎふ)など、救護や消費者被害を防ぐさまざまな事例が報告されているという。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日