吉本興業の若手芸人 仙台に住んで稲作に従事 目標収穫は100t 「農業で住みます芸人in仙台」2016年3月31日
仙台市と吉本興業(株)は地域おこしなどに係る協定を締結し、若手芸人が1年かけて稲作などに挑戦する「農業で住みます芸人in仙台」を行うことを、3月30日、東京都内の宮城ふるさとプラザで発表会見した。
吉本興業グループは2011年から「あなたの街に"住みます"プロジェクト」に取り組んでいる。「住みます芸人」と同社の各県担当社員がその地域に住んで活性化に取り組むもの。今回の「農業で住みます芸人in仙台」もこの一環として行われる。
当日は、「農業で住みます芸人in仙台」に取り組む芸歴2年目のキングビスケット(藤城翔威さん、平井夏樹さん)、ロバートの馬場裕之さん、仙台市の伊藤敬幹副市長、よしもとクリエイティブ・エージェンシーの戸田義人代表取締役副社長、おかずクラブが出席した。
キングビスケットは「地域おこし協力隊」の「農業協力隊員」として収穫100tを目指し稲作にチャレンジする。芸人になる前にミツバ農家で働いていたという藤城さんは「経験を活かしたい」と意気込む。平井さんは「(20歳と21歳のコンビなので)若さで耕せるだけ耕していきたい」と決意を語った。また地域活性化について「お祭りなどにも参加してアピールしたい。2人ともサッカーをしていたので、子どもたちとも一緒にできれば」と話した。
馬場さんは「農業活性化支援隊」として2人の活動と地域活性化を支援。「お米ができたらそのまま発売するのもいいけど、米粉にしたり、米麹にしたり、いろいろ広げられたら」と展望を語った。
仙台市太白区坪沼地区の土地30haを「ロバート馬場農園」と名付けた。JA仙台も技術支援などで参画する。まさに地域をあげて取り組む今回のプロジェクトについて、仙台市役所農林部の同プロジェクト担当者は「坪沼地区の情報発信や交流による活性化、プロジェクトで発売するブランド米などによる収益性の向上、若い人が農業を行う姿を見て担い手が集まること」など、若い力に期待を寄せる。
キングビスケットの2人は4月1日から「農業を通して、仙台を盛り上げたい」と、地域の人たちが会合などで集まる神社の社務所に住みこんで農業を行う。プロジェクトの様子は、芸人それぞれのFacebookやツイッターなどSNSを通して発信予定。また11月に地域で行われる収穫祭に、キングビスケットが参加を予定している。
(写真)「農業で仙台を盛り上げる」決意を示す芸人のキングビスケットさんら
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