農業資材の供給状況を5年ごとに調査-競争力強化支援法2017年1月30日
農林水産省は1月27日に自民党の農林・食料戦略調査会、農林部会合同会議に今国会に提出する農業競争力支援法案の骨子を説明した。農業資材や農産物流通に関わる業界再編を促進する支援策や、農業資材の供給状況について5年ごとに調査することなどを措置する法案となっている。
同法は農業の持続的発展のためには、担い手への農地利用集積など農業構造の改革推進とあわせて「良質かつ低廉な農業資材の供給」と「農産物流通・加工などの合理化」の実現が重要との考えから、そのための施策を総合的に策定し、着実に実践することは国の責務だと規定する。
そのうえで講ずべき施策などを定めるとともに、関係業界再編、新規参入促進のための措置も盛り込む。
国が講ずべき施策としては▽農業生産関連事業の規制や規格の見直し、▽良質で低廉な農業資材開発の促進、▽農産物の消費者への直販の促進、▽事業再編・事業参入の促進、▽農業資材・農産物の取引条件の「見える化」などを挙げる。
また、定期的に施策の検討を行うこととし、政府はおおむね5年ごとに国内外における農業資材の供給と農産物流通などの状況を調査して結果を公表するとともに、農業資材や農産物流通の合理化を実現するための施策にあり方について検討し措置を講じる。
事業再編・参入促進のための施策は、まず農林水産大臣と経済産業大臣など農業生産関連事業を所管する大臣が事業再編または事業参入の促進実施に関する実施方針を決める。
実施方針に即して関連事業者が事業再編や事業参入などの計画を立て、それが農水大臣など主管大臣から認定をされると、農林水産業生産産業化支援機構(A-FIVE)からの出資、日本政策金融公庫からの融資、中小企業基盤整備機構による債務保証などの支援措置が受けられる。
自民党の会合では同法案について「あくまで支援法。政策をいかに実行していくが大事。調査は毎年実施を」、「民間の取り組みを促すことが重要。一定の期限と数値目標を示すことも必要ではないか」などの意見が出た。
法案の条文は2月2日の同会合で示される予定だ。
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日