惣菜で不適正表示 JA全農 農水省が改善指示2017年8月25日
農林水産省は8月25日、JA全農から不適正な食品表示があったとの自主申告について、表示の改善と原因究明の徹底などを行うよう指示した。
全農高知県本部はAコープかがみ店で輸入加工食品を小分けして包装した惣菜に原産国名を表示をせずに販売していたと中国四国農政局に自主申告した。この原産国名の表示漏れは28年6月に全農が実施した表示点検中に明らかとなり、速やかに商品を撤去するとともに農政局に申し出たもの。商品名「たけのこ水煮」と「きんぴらごぼう」について平成26年12月から28年6月までに合計1465パックを販売した。
輸入品の業務用加工食品を大袋で仕入れ、これを「店内で調理せずに単に小分けして販売する場合」は、原産国名を表示しなければならないことが食品表示基準に定められている。JA全農によるとAコープかがみではその認識がなかったことから表示をせずに販売していたという。
農水省はJA全農からの申告内容を確認し25日、食品表示法の規定に基づき適正な表示に是正することや原因の究明と分析の徹底、再発防止対策の適切な実施などをJA全農に指示した。
JA全農は「今回の指示を厳粛に受けとめ、あらためて役職員一丸となり、再発防止と法令遵守態勢の一層の強化に努める」としている。
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