木材チップ利用量 12%増-林野庁2017年9月7日
林野庁は9月6日、平成28年木質バイオマスエネルギー利用動向調査結果を公表した。利用された木材チップの量は前年より12%増えた。
林野庁は木質バイオマスのエネルギー利用動向を把握するため、木材チップなどを利用している発電機やボイラーなどのある事業所を対象に調査を実施している。28年度は対象となる1413事業所のうち、1343事業所から回答があった。
調査結果によると、エネルギーとして利用された木材チップの量は全体で773.4万tとなり、前年から83.1万t、12.0%増加した。このうち「間伐材・林地残材等」由来の木材チップは191.7万tで前年より75.0万t、64.2%増加した。また「製材等残材」由来は164.9万tで同22.1万t、15.5%増加し、「建設資材廃棄物」由来は398万tで同21.7万t、5.2%の減となった。
木材チップのうち間伐材・林地残材等に由来するものの量は前年にくらべ29道県で増加し、13府県で減少した。5都県では横ばいだった。
利用量の上位5道県は北海道(19.9万t)、鹿児島県(18.6万t)、宮崎県(17.7万t)、大分県(12.4万t)、島根県(9.7万t)となった。
このうち北海道(12.7万t増)、鹿児島県(14.0万t増)に加え、大分県(8.3万t増)、岩手県(4.9万t増)、秋田県(4.5万t増)では、木質バイオマス発電施設の稼働開始で大幅に増えた。
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