地球温暖化時代の農業・水産業で研究成果発表会2018年1月17日
・2月14日、一橋大講堂で
農林水産省は2月14日、一橋大学講堂(東京・千代田区)で「地球温暖化時代の日本の農業・水産業~その変化と適応策」と題した研究成果発表会を開催する。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究所(農研機構)および国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産機構)との共催。
地球規模で進む気候変動の影響は、農産物や水産物の高温による生育障害や品質低下、さらには観測記録を塗り替える豪雨や大雪による災害など、わが国の食料生産の基盤を揺るがしかねない状況となっている。そのため農水省では、委託プロジェクト研究を実施し、気候変動への対応のための取り組みを強化しているところだ。
今回の研究成果発表会では、農業と水産業における気候変動の影響評価と適応策に関する研究成果を講演会とポスター発表によって分かりやすく紹介し、参加者との意見交換を行うことが目的。
なお、参加費は無料だが、事前による参加申し込みが必要となる。参加希望者は気候変動対策プロジェクト平成29年度研究成果発表会(外部サイト)から申し込む。申し込みの締め切りは、2月13日まで。
プログラムの主な概要は次の通り。
【第1部:水産分野の講演会】(10時から12時)
(1)農水省における気候変動のための研究開発の取り組み(農林水産技術会議事務局)
(2)気候変動による日本の水産業への影響の評価(木所英昭・水産機構東北区水産研究所)
(3)温暖化の進行に適応するノリの育種技術の開発(加藤雅也・水産機構中央水産研究所)
(4)西日本における藻場と藻類養殖への気候変動の影響評価と将来予測(吉田吾郎・水産機構瀬戸内海区水産研究所)
(5)気候変動による沖合漁業への影響予測(渡邉一功・(一社)漁業情報サービスセンター)
【第2部:ポスター発表】
(1)水産コアタイム(12時から13時)
(2)農業コアタイム(13時から14時)
【第3部:農業分野の講演会】(14時から17時)
(1)基調講演「気候変動が農業に及ぼす影響とその適応策」(二宮正士・東京大学大学院農学生命科学研究所)
(2)農業系課題の全体概要
(3)影響評価課題の概要と水稲収量・品質の将来予測(石郷岡康史・農研機構次世代作物開発研究センター)
(4)品種と育成素材課題の概要と水稲高温耐性品種の開発(佐藤宏之・農研機構九州沖縄農業研究センター)
(5)果樹生産安定課題の概要と梨の発芽不良軽減技術(阪本大輔・農研機構果樹茶業研究部門)
(6)畜産への影響と適応策(農研機構九州沖縄農業研究センター)
(7)農業生産基盤課題の概要と南西諸島の淡水レンズ(石田聡・農研機構農村工学研究所)
(8)パネルディスカッション
(関連記事)
・世界農業遺産および日本農業遺産で申請募集(18.01.17)
・【インタビュー・細田博之・衆議院議員自民党憲法改正推進本部長に聞く】大切な食料安全保障の確立(18.01.10)
・持続可能なパーム油のための円卓会議に加盟 日本生協連(17.11.06)
・【木本昌秀教授・東京大学大気海洋研究所副所長に聞く】異常な夏 今、地球は?(17.08.30)
・世界の食料需要の伸びが鈍化 OECDとFAOが予測(17.07.13)
・豪雨集中で山腹崩壊多発-九州北部豪雨 林野庁調査(17.07.24)
重要な記事
最新の記事
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日
-
農業フランチャイズのクールコネクト シードラウンドで3200万円を調達2024年3月29日
-
鳥インフル 米メイン州からの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年3月29日
-
畜産施設の糞尿処理で悪臭対策 良質な堆肥化を促進 微生物製剤を開発 B・Jコーポレーション2024年3月29日
-
水田のスマート水管理で東大大学院農学生命科学研究科と共同研究開始 ほくつう2024年3月29日