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2018.03.08 
エコパークに「甲武信」地域を 日本ユネスコ国内委一覧へ

 日本ユネスコ国内委員会の自然科学小委員会は3月6日、「人間と生物圏計画分科会」を開き、ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)の推薦地域に埼玉、東京、山梨、長野にまたがる広範な地域「甲武信」(こぶし)を選定した。

ユネスコエコパークは、生物多様性の保全、持続可能な開発、学術研究支援を目的に、1976年ユネスコ(国連教育科学文化機関)が開始した制度。エコパークの登録は各国からの推薦をもとに「ユネスコ人間と生物圏計画国際調整理事会」で審議、決定される。今後、日本ユネスコ国内委員会がユネスコ本部に申請書を提出し、2019年開催の同理事会で登録の可否が決まる。
 評価のポイントとなったのは、「甲武信」が太平洋側から日本海側までの広い領域を支える水源地の環境を持ち合わせ、人間の活動と生態系保全のバランスがとれた地域であること。生態系、絶滅危惧種などについて広範囲な調査も行われており、生物多様性の保全上、重要な地域であることだ。また農業や林業、企業と連携した森づくり活動なども評価された。
 対象となる推薦地域は19万603ha。そのうち登録基準の「厳格に保護され長期的に保全されている核心地域」は1万3364ha、核心地域を保護する役割を果たす「緩衝地域」は7万858ha、この地域は首都圏や周辺地域の水源域の機能をもち、御岳昇仙峡などの渓谷が四季折々に彩りを変える日本的な美しい自然に恵まれている。
 また、首都圏近郊にありながら連続性があり、生物多様性に富む貴重な生態系が広く保存されている。林野庁では核心地域の約4割を占める国有林の大部分を保護林や緑の回廊設定などで適切に保全管理を行っている。
 また、人が生活し、自然と調和した持続可能な発展を実現する「移行地域」に位置する山梨県峡東地域は江戸時代以前の古くからブドウやナシ、モモなどの果樹栽培で知られ、特に固有品種「甲州ぶどう」を守るなど持続可能な農業が営み続けられている。
 さらに同じく固有品種の「秩父蕎麦」はいまも祭事やお正月などの御馳走として振る舞われている。大滝いんげん、中津川いも、しゃくし菜などの伝統野菜も有名だ。
 ○問い合わせ先:農水省大臣官房政策課環境政策室
 ○TEL:03-6744-2017
 ※なお分科会事務局は文部科学省内にある。

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