GAPやHACCP対応に注力 穀検の30年度事業計画2018年3月8日
・米の香り研究も開始へ
(一財)日本穀物検定協会(井出道雄会長)は3月7日、第148回理事会を開催し、平成30年度事業計画や収支予算などを決めた。
事業計画では、その基本方針として協会の基幹業務である穀物の検査・検定、理化学分析部門の技術向上をさらに進めながら、施設の改善や新たな分析機器の導入などにより、事業体制の整備と営業活動の強化を通して事業量の拡大をめざすとしている。
重点施策として、フードチェーン事業者などで導入が進んでいるGAPやHACCPへの対応を的確に進め、協会のもつ穀物保管技術などの安全管理についての知見を活かして、食糧倉庫事業者への積極的なアプローチを図る。
また、輸入穀物や輸入飼料の残留農薬に対する安全性への関心の高まりで、その分析需要はさらに伸びるとみて、安全性分析とそれに伴うサンプリング業務に積極的に対応する。
特にポジティブリスト制度や残留農薬基準値の改正に伴い、分析技術のより一層の高精度化が重要であるとして、LIMSシステム導入や超臨界抽出SFC/MS・MSシステム移行などを進める。
一方、公益目的事業では、国民的に関心の高い「米の食味ランキング」を引き続き進めるとともに、特に30年度からは、飯島藤十郎記念食品科学振興財団の助成により「米の香り」についての研究を新たに始める。
検査検定部門では、国内産および外国産農産物検査の充実と検査員の育成を図りつつ、米の円滑な流通を支援する第三者機関としての役割と使命をさらに強化していく方針だ。
理化学分析事業では、昨年3月に厚生労働省の製品検査施設として神戸分析センターを新たに登録、検疫所に対して迅速な結果報告を行うなど、依頼者からの貨物の円滑流通に貢献していくとした。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日