18年度成長率1.2% 農中総研が経済見通し2018年5月22日
・成熟化が進む国内景気
農林中金総合研究所は5月19日、2018~19年度改訂経済見通しを発表した。それによると、18年度末にかけて景気の成熟化が進み、ソフトランディングに向けた動きが始まると指摘している。
同研究所の分析によると、2018年に入り日本経済は、悪天候などによって消費の停滞色が強まったほか、輸出の減速もあり、足踏み感が高まった。1~3月期の実質GDP成長率は年率▲0.6%と9四半期ぶりのマイナスだった。
先行きについては、世界経済の改善基調が維持されていることから、輸出の増勢が強まるほか、民間設備投資の自立的な拡大基調も継続するとみられる。また3年ぶりの高い伸びとなった春闘賃上げ率が消費の持ち直しを下支えすることが見込まれ、18年度の日本経済は堅調に推移すると予想する。
一方で、景気の成熟化が進みソフトランディングに向けた動きが始まるとみられるが、19年10月に予定されている消費税増税前の駆け込み需要がその動きを覆い隠す可能性があるとしている。こうした結果、経済成長率は18年度1.2%、19年度0.7%と予測する。
なお、日銀がめざす2%の物価安定目標にはまだ遠く、しばらくは現行の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続すると予測している。
(関連記事)
・景気拡大が続く 農林中金の経済見通し(18.02.20)
・安定的に収益を確保-農林中金上半期決算(17.11.29)
・民間最終需要自律回復へ 2017~18年経済見通し 農林中金(17.08.22)
・景気持ち直しの兆しも-農林中金総研の経済見通し(16.08.23)
・国内景気は足踏み状態-農林中金総研見通し(16.03.01)
・経済成長率1.7%と予測 農林中金総研見通し(15.05.29)
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日