食費の節約傾向の反映 日本公庫2015年8月28日
日本政策金融公庫農林水産事業は、7月に実施した平成27年度上半期消費者動向調査を公表した。全国20~70歳代の男女2000人(男女各100人)にインターネットで調査を行ったもの。
◆70代が手作り食を意識
現在の食の志向に関して、健康に配慮したいと答えた人は41.0%で、平成23年以降、40%強を維持している。特に年代が上がると健康に配慮する考え持つ人は増加傾向にある。その一方で「経済性志向」が38.4%と前回27年1月より6ポイント上昇しているのが、今回の特徴だ。食費節約に関する考え方では、若い世代は節約を考えるものの、年代が上がるとともにその傾向は下がっている。
例年行われている調査の中で、今回「食材にこだわった手作りの食をとりたい」と答えた人が23.6%で、前調査に比べ、4.9ポイントの増加となった。年代別にみると20~60歳代は20%前後を維持しているのに対し、70歳代は37.6%の人が手作り食に関心を持っていることが分かった。
今後の食に関して気に掛ける事項は、1番に「健康」、次に「経済性」、「安全」が続いた。
◆買い物で国産気にする人8割
食料品を購入する際、国産かどうか気にする人は8割で、22年から続く調査でも、ずっと7割を超えている。
外食で原材料が国産かどうか気にする人は39.1%で、気にかけない人のほうが52.5%と多かった。
国産原料に対して持っているイメージは、「高い」「安全である」「おいしい」といった内容が過半を占めていた。輸入食品に対してのイメージは、「安い」が過半を占める。安全面に関して問題があるように感じている人は49.0%、どちらともいえないと答えた人は49.2%だった。また輸入食品がおいしいかおいしくないかに関しては、どちらともいえないと答えた人が79.3%と最も多かった。
割高でも国産を選ぶと答えた人は64.1%。特に割高でも国産を選ぶ食品は、それぞれ以下の表の通りとなっている。
(関連記事)
・農業経営アドバイザー3354名に 日本公庫(15.08.17)
・当期純損失1347億円を計上 日本公庫 (15.06.03)
・口永良部島噴火で災害特別相談窓口 日本公庫 (15.06.02)
・担い手農業者向け融資が伸長 日本公庫 (15.05.12)
・姫路信金とCDS基本契約 日本公庫 (2015.05.11)
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日