収入・支出共に減る 家計支出やや増 家の光家計調査2016年9月21日
農家世帯は総収入額、総支出額ともに大幅に減少していることが、JA全国女性組織協議会と家の光協会の家計実態調査で分かった。一方で家計支出は前回をやや上回った。
調査時期は2015年12月から16年2月。調査票を配布して回収した322を分析。調査協力者は女性が9割近くを占め、平均年齢は60.3歳で、農家の家計実態のほか、時価生産物の家計への活用、「家の光家計簿」の活用状況も聞いた。
それによると、1世帯あたり全体の総収入額は約635万円で、前回より3万4000ほど減った。総支出額は619万円となり、これもやや減ったが、家計支出額は308万円でわずかだが前回を上回った。
一方、農家世帯の総収入額は約867万円で前回より124万円、総支出額も848万円113万円で、前回を下回った。家計支出額は337万円でわずかながら前回を上回った。1か月1人あたりの家計支出額は全体で約9万7800円となり、前回をやや上回った。品目別では飲食費が1万7300円で、前回と比べ2800円の増加が目立つ。
世帯の収入源では年金が6割ほどで最も多く、次いで給与収入、農業収入の順になっている。農業収入(現金収入)は1世帯あたり約167万円で前回よりやや増加し、農外収入(同)も351万円で、それぞれ増えているが、その他収入が113万円となり、約50万円減った。
次に自家生産物の活用世帯は73.3%でやや減少し、このうち家計簿に記帳されたのは31.1%でこれも前回をわずかに下回った。家計簿記帳分の自家生産物は14万円ほどだった。
このほか「家計への満足度」では、「満足している」が58.8%で前回より4.4ポイントの増。「満足していない」人の理由は「収入が少ない/増えない」「年金が少ない」「税金が高い/税負担が重い」が多い。
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