海外に住むムスリムの日常生活のつらさ実感 ハラールセミナー2016年9月30日
(一社)IIHOジャパン(東京都町田市・ムハマド ズベル代表理事)は9月29日に都内で、日本におけるハラール認証の推進と支援を目的とするセミナーを開いた。約30人が参加し、ハラール認証の検証を担う(株)ハラル・クオリティ・ラボラトリー(HQL)による認証にともなう品質管理の説明などがあった。
同法人はサウジアラビアにあるイスラムハラール機構(IIHO)の日本支部。HQLとパートナーで、ハラール認証を行っている。
代表理事のムハマド ズベル氏は、ムスリム(イスラム教徒)が日本で生活する際の苦労について語った。例えば、ムスリムは豚を食さないため、油で揚げた食材を購入しようとする際、その油がラード(豚由来の油)か植物由来か、またハラール認証している動物油かを気にしないといけないなど、ライフスタイルの違いを訴えた。
ハラール認証はそういったムスリムの苦労を解消する上でも効果的。世界のムスリムの人口は17億人(2014年時点)で、東京オリンピックや海外輸出などの際に役に立つ。
認証には、仕入れや製造調理など食の安全などからの検証が必要。
同氏は「日本のお菓子などは、健康的で美味しい。是非マーケットを築いてほしい」と話した。
(写真)ムスリムの食について語るムハマド ズベル氏
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