宇宙で昆虫が成長 生物研など2014年4月16日
国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で若田宇宙飛行士が、ネムリユスリカ乾燥幼虫の蘇生実験に成功した。
アフリカの半乾燥地帯に生息する昆虫であるネムリユスリカの幼虫は完全な乾燥状態に耐えることができる。今回のISSでの実験は、宇宙環境でも乾燥状態に耐えるか、微小重力環境で遺伝子異変を起こさないかを調査ものだが、乾燥幼虫が微小重力化で再水和後に蘇生し、活動を開始する様子がISSからの映像で確認された。
さらに再水和後2週間が経過したいくつかの幼虫が蛹や成虫に変態したことが確認され、微小重力下でも昆虫の変態が可能であることが初めて確認された。
今後は、ネムリユスリカ幼虫および成虫を使った「微小重力下での営巣活動や飛翔行動」に関する実験が可能となるという。
この実験は、農業生物資源研究所(生物研)が生物材料を提供し、研究協力を行い、宇宙航空開発機構(JAXA)、ロシア科学アカデミー生物医学研究所(IBMP)の共同研究として計画されたもの。
(写真)
ネムリユスリカの幼虫(左)と蛹
(関連記事)
・牛の人工授精効率向上へ 岡山大学、生物研(2014.03.17)
・遺伝子組換えカイコ 隔離飼育試験を承認へ(2014.02.24)
・-196℃で生存するヒル発見 生物研(2014.02.12)
・多収イネ、光合成能力に貢献する遺伝子を特定(2013.08.29)
・超低温保存の精巣から子豚誕生 生物研など(2013.08.21)
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日