栄養吸収と蓄積促進するイネ遺伝子発見 生物研2016年3月30日
(研)農業生物資源研究所(生物研)は、複数の栄養素をバランスよく吸収し、収量を向上させるイネの遺伝子を発見した。
生物研が発見したのは、植物の主要な栄養素(窒素、りん酸、カリウム)を含む複数の栄養素をバランスよく吸収し、蓄積を促進させるイネのRDDI遺伝子。単独の栄養素の吸収・蓄積に関わる遺伝子は報告されているが、複数の栄養素の吸収・蓄積をバランスよく促進させる遺伝子は初めての発見だという。
人為的にRDDI遺伝子を強く働かせたイネは、特別栽培米と同等の少化成肥料栽培での収量が普通のイネと比べて最大で2割増加し、新たな品種や栽培技術の開発で、より少ない肥料でこれまでと同様の収量をえることが可能となったことと、少肥料栽培により、低コスト化や土壌に残った余分な肥料による環境汚染防止が可能になると生物研ではみている。
(関連記事)
・ストレスに強いイネ育成のためのタンパク質発見 生物研と3大学 (2016.03.18)
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