貝毒検査が容易に 産総研が機器検査方法確立2016年4月14日
下痢性貝毒の検査に必要な標準となる物質(認証標準物質)を、産業技術総合研究所と水産研究・教育機構が開発し、4月6日から供給を始めた。機器による検査の普及につながる。
この物質は、下痢性貝毒であるオカダ酸群を分析機器で検査する際に、機器の信号から正しく濃度を求めるための標準液として利用する。
オカダ酸群の検査は、これまでマウス毒性試験で行われてきたが、近年は動物愛護の観点や成分ごとに毒を検出できる利点から、機器分析による検査が世界的に普及しつつある。
危機分析による検査では、濃度が決定されている標準液を用いて、機器の出力信号を濃度に変換する必要があり、信頼できる標準液の安定供給が求められる。しかし、オカダ酸群は天然物であることや構造が複雑なことから、精製品の大量生産が難しい。そのため標準物質の供給は海外のごく一部の機関からに限られていた。
今回の標準液の開発で同研究所は、主導的な立場で開発した有機化合物の純度測定法(定量NM法)の普及とともに、オカダ酸群の認証標準物質の開発と供給を目指す。問い合わせは国立研究開法人産業技術総合研究所バイオメディカル標準研究グループ(電)029-861-6394。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日