畜産現場の汚水処理 農研機構市民講座2016年10月5日
農研機構東北農業研究センターは、10月1日に盛岡市の研修室で「処理コストゼロへの挑戦 自然の力で水をきれいにする人工湿地ろ過システム」の市民講座を開催。29人が参加した。
セミナーでは(1)畜産現場での汚水処理の現状と問題、(2)伏流式人工湿地ろ過システムとは?、(3)ろ過システムの仕組み、(4)システムの浄化効果...>安定性、(5)処理水質の推定...>設計法、(6)コストパフォーマンスの比較、(7)今後の展望を紹介した。
搾乳牛舎パーラー排水の問題として、糞尿や牛乳、洗剤などが混ざると処理が困難なことや、豚舎などの尿液貯留池の悪臭で近所から苦情があるなど、課題を紹介。
伏流式人工湿地ろ過システムは費用が安く、汚水の濃度や量の変化に対応できるなどの利点があること。また植物で目詰まりを軽減し、浄化のために植物の刈取りの必要がないことなどが挙げられた。面積とコストの削減の考案とその効果についても報告された。
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