味の素、農業資材の製品開発を強化2013年6月4日
食品大手の味の素グループは農業資材の製品開発を強化する。6月3日、都内で会見と講演会を開いた。
味の素グループは、主力商品であるうまみ調味料の製造過程で生じる発酵液を活用した農業生産資材などを生産。米国、ブラジル、タイ、フランスなど世界9か国で販売している。
国内でも、平成23年6月に液体肥料「アミハート」を発売したのを皮切りに、これまでアミノ酸を利用した葉面散布肥料「アジフォル アミガード」、土壌改良資材「土壌再生炭」などを発売してきた。さらに今年度下期には、第5弾商品としてグルタミン酸入り液体肥料「グルハート」の販売に向けて準備を進めている。これらの製品群はすべて味の素ヘルシーサプライ(株)を通じて、全国の生産資材専門店、種苗店、JAなどで販売している。
これらの生産資材のほか、飼料なども含めた味の素グループの農業関連事業は「全世界で100億円ほどの売り上げがある」(長町隆・同社取締役専務執行役員)。国内での売上高はまだ非常に少ないが、「今後も生産現場のニーズにあった製品開発を通じて、世界の農業、食、健康に貢献したい」としている。
講演会では東京農大の渡辺和彦客員教授が、発酵副生品やアミノ酸の葉面散布と、その効果について報告。イチゴ生産に「アジフォル」を利用したところ、殺菌剤無処理でもうどんこ病の発病が20%以下に抑制された事例などを紹介した。
(関連記事)
・うまみ調味料の発酵液から生まれた葉面散布肥料「アジフォル アミノガード」(2012.12.18)
・連作障害を軽減する土改材「土壌再生炭」 味の素 (12.12.05)
・ブラジルに即席めんの新工場 日清味の素の合弁会社 (2012.11.16)
・苗専用の肥料を発売 うま味成分の発酵液から開発 味の素 (2012.10.10)
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日