24年度は1300人が合格 土壌医検定2013年7月18日
日本土壌協会は平成24年度の土壌医検定試験の実施結果を公表した。
土壌医検定は同会が24年度からスタートした認定事業で、土壌診断と施肥改善・作物育成改善などの知識を兼ね備えた土づくりのプロを育成しようというもの。JA全中、JA全農も後援している。
初年度となる昨年は全国7会場で2、3級の試験を行い、それぞれ2級1135人、3級822人の計1957人が受験。うち、2級647人(合格率61.3%)、3級651人(同84%)が合格した。また、あわせて作成した教材も2・3級あわせて2000部ほどの注文があり、「受験をしなくても、現場に役立つ資料だとして購入した人もいた」(猪股敏郎・同会専務理事)という。
受験者の職業別内訳を見ると、約半数の945人が会社員・会社役員だった。なかには社をあげて300人以上が受験した農機具メーカーもあり、「農家の相談相手として信頼されるため、こうした土づくりや病害虫に関する知識を得たいという志望動機が多かった」という。
次いで多いのは、公務員151人、JA職員150人など。「就職活動のツールとして活用できる」として、学校ぐるみで受験した農業高校もあった。
2年目となる今年は、1級の試験も予定しており、9月24日から申し込みを受け付け、12月22日に全国8か所で試験を行う予定。また、前年の2・3級問題の解説などを行う研修会も9月下旬から11月にかけて全国5か所で予定されている。
詳しい試験日や事業の概要などは土壌医検定ホームページで。
(関連記事)
・土壌病害、センチュウ対策でフォーラム 7月30日(2013.06.27)
・10、11月に全国3カ所で研修会 教材も発売 土壌医検定試験(2012.09.28)
・低濃度アルコールで土壌消毒 ポスト臭化メチル対策で期待 (2012.09.18)
・土づくりのプロ育成 「土壌医」検定をスタート 日本土壌協会 (2012.08.14)
・生産性向上に貢献する土づくりの最新資材 土づくり推進フォーラム (2012.07.30)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(4)2024年4月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(7)【防除学習帖】 第246回2024年4月20日
-
土壌診断の基礎知識(16)【今さら聞けない営農情報】第246回2024年4月20日
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日