トヨタが「豊作計画」 IT管理で生産支援2014年4月11日
トヨタ自動車は、米生産農業法人向けの農業「ITツール「豊作計画」を開発し、愛知県と石川県の9社の米生産農業法人に4月から提供を始めた。
トヨタは自動車産業で培った生産管理手法や工程改善ノウハウを応用し、農業の生産性を向上させることを目的に、2011年から愛知県の米生産農業法人と共同で生産プロセスの改善を行ってきた。
「豊作計画」は、広範囲に分散する水田を集約的に管理し、効率的な農作業を可能にする。2年間の試行で、作業工数やミスを減らし、資材費削減、経営管理レベルの向上などで成果が認められた。
このシステムでは、地図上に登録された多数の水田を複数の作業者が効率的に作業できるよう、日ごとの作業計画が自動的に作成される。作業者はこれをスマートフォンで受信し、作業するべきエリアを確認してほ場に向かう。作業が終了時にスマートフォンのボタンを押すことで、共有のデータベースに情報が集まり、農作業の進捗具合を集中管理し、作業日報や請負先へのレポートも自動作成される。
農作業だけでなく、乾燥、精米等とのプロセスもカバーしており、品種、エリア、肥料条件、天候、作業工程、乾燥条件などのデータと、そこから得られた収量、品質データを蓄積・分析することで、より低コストで美味しい米づくりに活用できるという。
現在は米、麦、大豆対応だが、将来的に同社は、対象作物を拡げる考えだ。なお、これらのシステムとサービスは、トヨタのいT事業子会社であるトヨタメディアサービス(株)(本社:名古屋市)が販売する。
(関連記事)
・地域に密着した「面の推進活動」展開 JA共済連(2014.03.31)
・協同組合は弱者切捨ての競争を否定する(2014.03.24)
・北海道など6拠点を決定 次世代施設園芸支援(2014.02.27)
・地域農業システムづくりへ、JAの役割とは(2013.12.06)
・【営農販売企画部】中澤靖彦部長に聞く 消費者・実需者ニーズに応える仕組みを構築(2013.10.10)
重要な記事
最新の記事
-
地域複合農業戦略に挑む(2)JA秋田中央会会長 小松忠彦氏【未来視座 JAトップインタビュー】2024年4月19日
-
農基法改正案が衆院を通過 賛成多数で可決2024年4月19日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 伊是名島で発生多発のおそれ 沖縄県2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:JA水戸 那珂川低温倉庫(茨城県) 温湿度・穀温 適正化徹底2024年4月19日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ対策を万全に 農業倉庫基金理事長 長瀬仁人氏2024年4月19日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡とJA庄内たがわ2024年4月19日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第97回2024年4月19日
-
(380)震災時は5歳【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月19日
-
【JA人事】JA道北なよろ(北海道)村上清組合長を再任(4月12日)2024年4月19日
-
地拵え作業を遠隔操作「ラジコン式地拵機」レンタル開始 アクティオ2024年4月19日
-
協同組合のアイデンティティ 再確認 日本文化厚生連24年度事業計画2024年4月19日
-
料理酒「CS-4T」に含まれる成分が代替肉など食品の不快臭を改善 特許取得 白鶴酒造2024年4月19日
-
やきいもの聖地・らぽっぽファームで「GWやきいも工場祭2024」開催2024年4月19日
-
『ニッポンエール』グミシリーズから「広島県産世羅なしグミ」新発売 JA全農2024年4月19日
-
「パルシステムでんき」新規受付を再開 市場の影響を受けにくい再エネ調達力を強化2024年4月19日
-
養分欠乏下で高い生産性 陸稲品種 マダガスカルで「Mavitrika」開発 国際農研2024年4月19日
-
福島県産ブランド豚「麓山高原豚」使用『喜多方ラーメンバーガー』新発売 JAタウン2024年4月19日
-
微生物農業資材を用いた大阪産の減肥料栽培で共同研究開始 ナガセケムテックス2024年4月19日
-
栃木県真岡市産バナナ「とちおとこ」使用「バターのいとこ」那須エリア限定で新発売2024年4月19日
-
大阪泉州特産「水なす」農家直送で提供開始「北海道海鮮にほんいち」2024年4月19日