ミャンマーでバイオマス発電実証事業を開始 ヤンマー2017年3月27日
ヤンマー(株)(本社:大阪市、山岡健人社長)は、ミャンマー連邦共和国の首都ネピドーにおいて、同国では最大規模の籾殻を活用したバイオマスガス化発電実証プラントを竣工、精米所に併設した分散型電源の実証試験施設として、3月23日より本格稼働を開始した。
このプラントは、現地企業のMAPCO(Myanmar Agribusiness Public Corporation)精米所内に、毎年大量に発生する籾殻を活用したバイオマスガス化発電施設だ。
現地で栽培・収穫された米の籾殻を、ガス化発電システムの燃料として活用し発電することで、精米施設の稼働に必要な全電力量を供給することが可能になるものと見込まれている。
また分散型電源であるコージェネレーションシステムにより、廃熱を利用した熱供給も行っていく。さらに従来の系統受電と比べ、大幅なCO2削減による環境保全にも貢献する。
同実証試験を成功させ、将来的には電力供給が不安定なミャンマーをはじめとする東南アジア各国へ、同発電システムの普及を目指していく。
ヤンマー(株)は、ミャンマー連邦共和国の農業機械化に貢献すべく、2017年2月、ヤンゴンに現地法人を設立した。ヤンマーは同国における自社拠点とも連携を図りながら、現地農業の高付加価値化と資源循環型の食糧生産に貢献していく考えだ。
(写真)バイオマスガス化発電プラント
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