減収減益 売上高3626億4700万円 デンカ3月期業績2017年5月12日
デンカ(株)は5月10日、平成29年度3月期(平成28年4月1日~平成29年3月31日)の連結経営成績を発表した。
日本の経済は、緩やかな回復基調にあり、化学工業界は、円高のほか原材料価格が後半期に上昇に転ずる動きもあったが、企業収益は概ね堅調に推移した。こうした経済環境のもとでデンカグループは、国内外での拡販やコストの削減に努め、業容の拡大と収益の確保に注力してきた。
結果、販売数量は増加したが、円高による手取り減少や原材料価格の下落に応じて、石化関連製品の販売価格を見直したため、連結売上高は3626億4700万円(前年同期比72億500万円減、1.9%減)となった。
収益面では円高の影響に加え、スチレンモノマーの隔年定修や海外展開及び研究開発の加速による費用増により、営業利益は258億4400万円(同47億8900万円減、15.6%減)、売上高営業利益率7.1%(1.2ポイント減)となった。
また経常利益は231億5800万円(同38億6300万円減、14.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は181億4500万円(同13億2700万円減、6.8%減)となった。
次期の業績は、売上高4000億円(前期比10.3%増)を見込んでいる。
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