夏野菜価格、おおむね前年を上回る見込み2013年7月24日
農畜産業振興機構は7月18日、平成25年第1回野菜需給協議会を開いた。夏秋野菜の需給・価格動向については、府県産の在庫が潤沢なタマネギを除いて、「前年を上回るか、または前年並みの価格で推移する」見込みだ。
◆キャベツ高値傾向続く
夏秋野菜の主要6品目のうち、タマネギを除いた5品目(夏秋キャベツ、夏ダイコン、秋ニンジン、夏ハクサイ、夏秋レタス)は前年を上回る価格で推移しているが、このうち夏秋キャベツを除いた4品目は9月には前年並みの出荷が見込まれるため、価格も前年並みに落ち着く見込みだ。
高値傾向が続くのは夏秋キャベツだ。主産地からの出荷量は、長野は平年並みだが、群馬は生育初期の低温・乾燥の影響や6月の降雨の影響などで前年をやや下回り、北海道は雪融けの遅れ、干ばつなどの影響で前年を大きく下回る見込み。東京都中央卸売市場の卸売価格では、5月下旬ごろから安値だった前年の価格を上回り、7月上旬時点では前年より1kgあたり40円以上、過去5年平均と比べても30円以上高値で推移している。
◆包材高騰で野菜価格にしわ寄せも?
そのほかの野菜品種では、スナップエンドウの販売量が拡大する可能性があること、加工・業務用野菜としてアボカド、ズッキーニなど汎用性の高い野菜が伸びていること、居酒屋を中心に九条ネギの需要が伸びていること、などが報告された。
加工・業務用野菜は、昨年、高温の影響で根菜類の消費が伸び悩んだため、今後の天候を注視すべきだとの意見があった。また、包材などの価格が高騰しているため、野菜の販売価格にしわ寄せがくるおそれがあるという。
輸入野菜については、中国産タマネギが、人件費の高騰、中国企業の販売戦略などの影響で価格が高止まりしていることなどが報告された。
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