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2018.03.15 
植物工場野菜の認知度あがる 日本公庫調査一覧へ

・安全性でも好イメージ

 日本政策金融公庫(日本公庫)は、今年度下半期消費者動向調査で「植物工場で栽培される野菜に関する意識調査」を行い、その結果を3月14日、発表した。

 調査は今年1月、インターネットによるアンケート方式で行われた。対象は全国の20歳代から70歳代までの男女2000名(男女1000名)。
 その結果、植物工場で栽培される野菜(以下、植物工場野菜)を「購入したことがある」と回答した割合は2割を超え、平成21年、24年に実施した過去2回の調査を上回った。また価格許容度では「ほぼ同じ価格または割高でも植物工場野菜を選ぶ」と回答した割合が4割を超え、これも過去2回の調査を上回り、消費者の間で認知度や評価が高くなっていることが判明した。
 植物工場野菜と通常の方法で栽培された野菜(以下、通常野菜)のイメージを比較すると「見た目」や「安全性」では植物工場野菜の方が高く、「おいしさ」や「栄養価」については通常野菜の方が良いイメージを持っているという結果となった。
 調査結果の詳細は次の通り。
 植物工場野菜の購入経験では「購入したことがある」との回答は21.4%。購入経験者の年代別では、20歳代から30歳代は1割強、50歳代から60歳代は3割弱との結果となり、高齢層の方が購入経験のある割合が高いという結果だった。
 過去の調査との比較では「購入したことがある」との回答は平成21年7月調査の9.2%から今回は21.4%となり、8年半の間に「購入経験あり」の回答率は2倍以上に増加している。
 一方で「買い物をする店舗で販売していないので購入したことはない」が21年7月調査(13.4%)からほぼ横ばいの推移で、引き続き1割強は日常的に購入する環境にないことが分かった。
 植物工場野菜の購入頻度では「毎日」が1.6%、「週に数回 」が11.7%、「月に数回」が35.5%。その合計が48.8%で、購入経験者の約半数は月に数回以上、日常的に購入していることが窺える。
 購入したことがある植物工場野菜の品目では、レタス(72.9%)が最多で、次いでトマト(33.6%)、ホウレンソウ(14.3%)と続く。
 男女別では、レタス、ホウレンソウでは差異がないものの、トマトでは男性(41.5%)と女性(27.5%)で差が見られる。また植物工場で栽培されたトマトの購入経験を年代別に見ると、年代が上がるほど購入経験者の割合も上がる傾向にあり、70歳代(45.3%)では 20歳代(17.1%)の3倍近い水準となった。
 植物工場野菜と通常野菜のイメージ比較では、(1)価格の安さ、(2)見た目、(3)安全性、(4)高級感、(5)環境への配慮の5項目で、植物工場野菜の方が通常野菜より「かなり優れている」または「やや優れている」と回答した割合が高い結果だった。一方で「おいしさ」と「栄養価」の2項目では通常野菜の方が高い。
 この調査の実施時期に野菜価格が高騰していた影響などが考えられるものの、価格の安さでは、「かなり優れている」または「やや優れている」との回答割合は、植物工場野菜の方が通常野菜を上回り、前回調査結果と逆転する結果となった。おいしさと栄養価でも、その差は縮まっており、植物工場野菜のイメージが向上している。
 植物工場野菜と通常野菜が並んで販売されている場合、どの程度の価格差なら植物工場野菜を購入するか、いわゆる価格許容度の比較では「ほぼ同じ価格でも購入する」が36.9%、「多少高くても購入する」が5.0%、 「かなり高くても購入する」が0.8%で、その合計が42.7%となり、ほぼ同じ価格または割高で も植物工場野菜を購入すると回答した割合が4割を超える結果となった。
 また過去の調査と比較すると、ほぼ同じ価格または割高でも植物工場野菜を購入するという回答は、今回調査が最高で、植物工場野菜の評価は高くなってきている。
 植物工場野菜の消費拡大をさらに進めていくためには、低価格化などを通じて「多少安ければ購入する」の34.1%、「かなり安ければ購入する」の16.3%といった5割を超すそうした購買層を取り込みながら、おいしさや栄養価でも従来野菜と遜色ないことをより一層、消費者にアピールしていくことが今後は必要だと日本公庫は述べている。

 

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