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21世紀への架け橋の年
−農薬工業会が通常総会−


村田利和会長 農薬工業会(村田利和会長)は5月18日、東京都中央区の日本橋倶楽部会館において『第69回通常総会』を開催、新年度事業計画並びに収支予算に関する案件など全ての議案を承認、本年が21世紀への架け橋の年であることを会員相互で再確認した。
 農薬業界の動向と課題を見ると、先ず平成12農薬年度の農薬価格は平均 0.3% の引下げとなり(7年連続の値下げ)、本年度も引き続き農薬取引慣行の改善、流通の適正・近代化等を推進するなか、企業経営の環境改善に強く努めていく必要がある。

 次に、農薬工業会ではめまぐるしい変化を見せている社会情勢に対して、この情況に的確かつ効率的に対応するために特別委員会を設け迅速な対応をはかっている。
 この中で、PRTR対応特別委員会については、対象化学物質の選定に当たり、同会として基本的な選定に当たっての要請を行い、これらを基に選定作業が行われ、当初の目的がほぼ達成されたことから解散した。

 また、ジェネリック検討特別委員会では、登録農薬と後発品との同等性の確認及び先発者が提出した試験データの保護を始めとした技術的・制度的課題について検討され、先発品と同等性が確認された場合には、一部の試験成績についての提出が不要であるとする最終的な結論が得られた。
 さらに、新農基法に基づき、農業の自然環境機能の維持増進のため、農薬等の適正使用を確保し、以てその持続的な発展を図ることとしている。この周辺については、農薬使用量の削減に偏重した方策が展開されつつあることを危惧し、明確な見解を表明していくため、持続的農業対応特別委員会を設置した。

 なお、役員改選では村田利和会長、山本佳彦副会長、山口利隆副会長は留任。佐々木亨専務理事は退任し、玉川寛治常務理事が新たに就任した。その他、平成12農薬年度の第2四半期出荷概況は、数量16万2000トン(前年比 98.9%)、金額2173億円(同 103.2%)となっている。


佐々木さんへの 心からの謝意

  元・農薬工業会会長 宗 展生

  農薬工業会『第69回通常総会』をもって佐々木亨専務理事が退任した。激動の農薬業界にあって、常務・専務の19年間にわたり、その職責を全うされた同氏であるが、就任以来、苦楽を共にした元・農薬工業会会長の宗展生氏は佐々木亨専務退任に当たり次の様に談話を寄せている。

・・・・・・・・・・・ 私が前任菊池浦治会長突然の御退任の後を受けて急遽登板したのが昭和56年2月24日、この年5月の総会で佐々木さんは農薬工業会常務理事に就任された。
 会長就任に際し早急実施の要請を受けた事項は二つ、(1)外資系企業の工業会受け入れ、(2)工業会事務局の定年制施行でありいずれも難航が予想されたが、幸いにも日ならずして実現したのは佐々木さんの御協力と御支援によるもので、この時点で私は佐々木さんの円満誠実なお人柄、精緻な頭脳、卓越した実行力を確信した。

 残存数ヶ月の臨時会長と心に決めて渋々就任した会長職であったが、爾来任期は3期6年余に及んだ。
 GIFAP東京総会、日韓台姉妹会結成など対外事項のほか、運営委員会、各地支部の設置など組織の結束に関する事項、農薬の安全性確保と流通秩序の維持に心身を消耗し、また一部マスコミの意図的農薬批判に対し正当性主張など、時には闘志むき出しの場面もあったが、幸い6年余の任期を全うし得たのは、佐々木さんの御指導によるものであったと心から感謝しています。佐々木さん本当に有難うございました。


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