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40有余年の社内報『とらい』 集団創造活動にトライか
−日本化薬−

 

 情報開示が進展を見せ、所定の情報をかなりの幅をもたせ入手できるようになってきたが、こと企業の社内報に至っては、まだまだその公開にバラツキがあるようだ。この情況にあって日本化薬(株)の社内報『とらい』は、異彩を放っていてなかなか興味深い。

とらい 同社の社内報『とらい』(松沼省一編集兼発行人)は、1957(昭和32)年に当時社長の原安三郎氏により『社報』の名前で創刊し、1973(昭和48)年に『化薬の園』に改名、さらに1986(昭和61)年、会社創立70周年を機に、公募により『とらい』とネーミングされ現在に至る。

 「日本化薬をよりよく知って貰いたい」(同社広報室)の一念でオープンされた『とらい』。約4200部発行されている同誌だが、「トップの経営方針を従業員に伝えるだけでなく、従業員の生の声をフィードバックさせることで、さらにコミュニケーションを充実させる」(同)を目的としている。

 創刊以来44年の歴史を誇る『とらい』。最新号(平成12年7月号、通巻506号) では、インフレータ事業部の山本茂樹業務部長兼営業部長の巻頭エッセイ「伊豆殿ぼり(野火止用水)」につづき、集団創造活動キックオフ大会(6月14日)の模様を掲載している。

 また、次の頁では全社管理部門の改革に当たってー「連結中期経営目標」達成のための新組織ーを詳解している。企業としての核心部分だが、「組織改革は意識改革です。ややもすれば管理部門が事業部門を管理するのだという意識になりがちですが、そうではなく管理部門は事業を管理する任務を負っているという意識を持つこと」(中村輝夫社長)は印象的だ。

 その他では、福岡営業所の中川守人さんによる”中やんの医・薬・放・談”「ゲノム・ゲノム・ゴコウノスリキレズ?」、ペンリレーの「一言 いっちゃおう」、99年より始めた「グループ会社紹介」等が面白かった。全体的に、まさに「集団創造活動」にトライする日本化薬(株)の姿があった。


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