新タイプの農薬包装容器がジャパンスター賞に入賞
−武田薬品工業−

　武田薬品工業（株）アグロカンパニーと（株）吉野工業所（注）が共同開発した、外せる板紙をラベル材に使用したプラスチックの量を大幅に低減させた農薬の新ボトルが、「2000日本パッケージングコンテスト」において最高賞である”ジャパンスター賞”に入賞し、「クリーンジャパンセンター会長賞」を授与されることになった。

　この省資源タイプの新容器は、昨年より同社農薬製品で好評を博している「パダンＳＧ水溶剤」と「ベストガード水溶剤」の包装に採用されている。農薬空容器処理問題が叫ばれるなか、環境負荷低減に大きく貢献する同社の取り組みに対して拍手を送りたい。

　日本パッケージングコンテストは、優れたパッケージとその技術を開発普及することを目的として通商産業省、日本商工会議所等の後援の下、（社）日本包装技術協会（ＪＰＩ）主催で毎年実施されているもので、わが国の包装分野における最大のコンテストに位置付けられている。
　本コンテストは医薬品、化粧品、日用品・雑貨、電気・機器などあらゆる包装から全日本におけるパッケージの最高水準を決定するもので、材料、設計、技術、デザイン、環境対応等々の機能を判定基準として、年間の優秀作品が選定されている。

　第22回目に当たる本年は、応募総数223点の中から72作品にグッドパッケージング賞が、10作品に最高賞であるジャパンスター賞が授与されることになり、来る10月６日には東京ビックサイトにて開催される「2000東京国際包装展（東京パック2000)」にて表彰式が執り行われる。

　本コンテストの入賞作品には優秀の証として、ＧＰマークの使用が認められており、同社前記２製品についても、本年10月よりこのマークをラベルに印刷したものが出荷されている。
　なお、同社の作品名称は「包装容器の省資源・リサイクル包装」となっている。

（注）　（株）吉野工業所の概況
　 ▽本社＝東京都江東区　▽創業＝1935年　▽資本金＝４億3200万円
　 ▽社長＝吉野祥一郎　▽従業員数＝5900名　▽売上高＝1674億円（1999年）
　 ▽事業内容＝各種プラスチック容器の製造販売・金属容器の製造販売・プラスチック成形ラインの開発設計製作